個人的K-POP楽曲大賞2020
これを書き始めて早いものでもう4回目。
とりあえず去年のはこちら。
今年の10曲。
10位 SEVENTEEN 「My My」
2020年のSEVENTEENは多くの曲で「君」や「あなた」ではなく、「僕」「僕たち」の話を歌ってくれていることが印象的で、特にこのMy Myがその象徴。穏やかで等身大に「僕の旅の始まりは僕だ」と歌う。この曲でのウジさんの伸びやかな高音が好き。
SBS歌謡祭で披露したHoliday ver*1もすごくよかった。
MV:SEVENTEEN (세븐틴) 'My My' Official MV - YouTube
パフォーマンス:'최초 공개' ♬ My My - 세븐틴(SEVENTEEN) | 세븐틴 컴백쇼 [헹가래] 200622 - YouTube
9位 LUCY 「Snooze」
2020年に初めて知ったアーティストLUCY。正直彼らについて何も知らないまま音源だけ聞いていた。2019年バンドオーディション番組で誕生したグループで2020年5月デビュー。というのは今調べた。ボーカル&ギター、プロデューサー&ベース、ボーカル&ドラムにバイオリンの4人組。なるほど。
アラームをセットしてるような音に始まりとにかくやっぱりバイオリンと歌声がすっっごく心地よくて、初めて聞いた時に「うわ、なんだこの気持ちいい曲」ってグッと夢心地に引き込まれてふわふわした気持ちで聞き進めたら急にアラームの音で現実に戻される。でもそこからまた改めて心地いいメロディーが広がりだす。曲の作り方もオシャレ~ってしちゃう。原題は「선잠」でうたた寝。本当にぴったりのタイトル。
MV:[MV] LUCY(루시) _ Snooze (선잠) - YouTube
パフォーマンス:밴드 루시(LUCY)의 '선잠’(Snooze)│‘슈퍼밴드’ 타이틀을 떼고 파랗게 피어난 그룹 루시의 자작곡! [it's KPOP LIVE 잇츠라이브] - YouTube
8位 Stray Kids 「神메뉴」
これはどうしてもやっぱりGod's Menuではなく"神メニュー"と呼びたい。スキズの本気(マジ)さが最高に効いてるトンチキソング。3RACHAのうまさと本気さが楽曲として重く仕上がりがちなスキズだけど、こういう方向で振り切ったらこんな面白くてかっこいいいことができるの本当に強い。この曲のパフォーマンスで誰かひとりでもふざけたら台無しで、でも絶対にそれがないから最高。そしてこの曲をタイトル曲にしようと言ったヒョンジンの感覚、信頼しかない。\ネッ!ソンニム!/
MV:Stray Kids "神메뉴" M/V - YouTube
パフォーマンス:Stray Kids - God’s Menuㅣ스트레이키즈 - 神메뉴 [Show! Music Core Ep 684] - YouTube
8位 NCT U 「Make A Wish」
えげつない低音の波状攻撃、基本的にボーカルは低めのキー、そこに響く口笛のリフレイン。アラビアンナイトなものすごいMVで初めて曲を聞いたのもあって「ヤバイスゴイコワイ」ってなりながらもうあの口笛が頭から離れない。この曲は本当にショウタロさんの曲。小動物のような雰囲気から放たれる圧倒的ハスキーなのに甘さがある低音ボイス、踊ればえげつないアイソレーション。この曲の全てが彼の魅力を最大限に活かすために作られてる。そのなかでシャオジュンさんとドヨンさんのボーカルが踊るし、ルーカスのチャラさが最高にアクセント。簡潔にいうとすごいキマっちゃう曲。
MV:NCT U 엔시티 유 'Make A Wish (Birthday Song)' MV - YouTube
パフォーマンス:‘최초 공개’ 에너제틱 바이브 ‘NCT U’의 ‘Make A Wish(Birthday Song)’ 무대 - YouTube
7位 JEONG SEWOON 「Say Yes」
少し鬱屈としたようなトーンを抑えたAメロからはじまりサビに向けて高まる感情がサビで弾ける感じ。あまりにその流れが気持ちよくてサビの解放感がきた瞬間に「この曲好きだーー」ってなる。3分ジャスト転調もなくサビの清々しさのまま終わるっていうすごくシンプルな曲だからこその後味のよさ。この曲から始まるミニアルバムが、7月のまだ梅雨が開けずじめじめとした不快な時期にすごく気持ちを軽くしてくれる1枚だった。
MV:[MV] 정세운 - Say yes (JEONG SEWOON) - YouTube
パフォーマンス:[LIVE] 정세운 JEONG SEWOON 'Say yes' 세이예스 Showcase Stage 쇼케이스 무대 [통통TV] - YouTube
6位 SF9 「Good Guy」
グッドルッキングガイ達が歌うGood Guyですよ。いつものクセを最大限に抑えたシンプルにいい曲でシンプルにいい男だろ?と歌われて異論などあるわけがない。この曲で満を持して1位も取れてよかった。でも年末の音楽祭に全く呼ばれてなくて悲しい。1位を取れるようになっただけでは出られないのか、事務所の意向か。音楽祭でド派手にグッガイが見たかった。グッガイを見せつけてほしかった。
MV:SF9 - 'Good Guy' MUSIC VIDEO - YouTube
パフォーマンス:[SF9 - Good Guy] KPOP TV Show | M COUNTDOWN 200116 EP.649 - YouTube
5位 SEVENTEEN(97line) 「HEY BUDDY」
スペシャルアルバム;[Semicolon]で初めてのline別楽曲が作られたSEVENTEENさん。どの曲もらしさが溢れてて好きなんだけど、97Line*2のこの楽曲が本当に本当に3人の明るさ、"ツレ"感がそのまま曲になった感じで好き。3人が自分達のBUDDYとして一緒にやりたいことやろうぜって楽しく誘ってくれる曲。曲調はレトロパンクということらしい。Semicolon全体通してそうなんだけどこの曲はとくにホーンが華やか。3人の全然違う声のバランスも好き。パフォーマンスを見なきゃ死ねない曲リストイン。
4位 IZ*ONE 「Panorama」
年末にドーンと何かハマることがよくある*3んだけど、今年はPanoramaだった。しかも宮脇咲良さんのチッケム。ステージ袖で迎えるサビをチッケムを見据えて踊るその気迫に心奪われたのが最初。とにかくSequenceもそうなんだけど今回の活動でのIZ*ONEのパフォーマンスを見るのがとにかく楽しい。全員が「今この活動を楽しんでやる」という腹の据わったパフォーマンスをしてる。強く、美しく、かわいく、それぞれの魅力を全力で見せてくれてる。とにかく見応えがすごい。FIESTAは大輪の花が咲く瞬間の緊張感のある美しさだった。Panoramaは咲いている花の花びら一枚一枚がギリギリまで大きく開き臨界点を迎えるような満開の時間。あまりに美しい。切なさを前面に見せることも出来るタイミングでそういう楽曲でありながら、これまでの培ってきたものを全て出しきりその上で「楽しくいる」ことを選択してることが本当にかっこよくて美しい。
MV:IZ*ONE (아이즈원) 'Panorama' MV - YouTube
パフォーマンス*4:IZ ONE - Sequence + Panorama [Show! Music Core Ep 706] - YouTube
2位 SEVENTEEN 「Left & Right」
まぁまぁ、たまには走らなくても、右往左往してもいいんじゃない?っていうメッセージを乗せたグルーヴ感のある楽曲。2000年代のヒップホップをベースとした雰囲気*5。ゆるっとしたテンポにあわせ、2019年のタイトル曲達のようなビシビシと緊張感をもってキメていくダンスというよりは、もっと自由に楽しんでいるように見せる振り付け。自分達の力だけではどうにもできない行き詰まりを感じる情勢のなかで、強く背中を押すのではなく、一緒にとりあえず笑っとこうぜというスタンス。右往左往しても僕らだから大丈夫と言ってくれる。そのメッセージが好き。
MV:SEVENTEEN (세븐틴) 'Left & Right' Official MV - YouTube
パフォーマンス:SEVENTEEN (세븐틴) - Left & Right [Music Bank / 2020.06.26] - YouTube
1位 SEVENTEEN 「HOME;RUN」
ガッチリとスイングジャズで、MVも衣装も振り付けも1930年代の雰囲気を再現してミュージカルに仕立てた1曲。時代背景をかっちり再現する作り込みが本当にすごい。とにもかくにも楽曲が本当にかっこよくて本当に楽しい。
HOME;RUNについては1回書いている通り。
音楽的にも歌唱にも、とても楽しんでいる余裕を感じた。デビューと共にかけ上がってきた階段の、小さな踊り場ではなく、ひとつの階に着いたように感じる。広いひとつの階に着いて「よしここで一息ついて、このフロアをパーっと盛り上げるぞ」という雰囲気。もう、少し前までの葛藤や迷いがない。
SEVENTEENが満塁ホームランかましてくれている。 - きらきらしたものを集めたい。
Left & Rightのラフさとは違う、キメキメだけどまぁ心配すんなよ遊ぼうと呼び掛けてくれる。
人生は息が詰まるほど追いかけてくるから
逃げるのにみんな忙しいんだ
鬼ごっこなんてどうしてするんですか
他のことして遊びましょう
ここの歌詞とか本当に好き。2020年のSEVENTEENがタイトル曲に選んだ楽曲たちに込めてくれたメッセージが本当に好きで、1回もコンサートを直で見ることがなかったのにもっとSEVENTEENのことを好きになった1年になってしまった。
以下はアルバムとして選ぶ5枚。
ミュージカル映画のようにきれいに繋って場面展開していく1枚。名盤!!
TIF最高のセトリみたいな1枚。夏めっちゃ聞いた。
Apple Musicで今年1番聞いてた。バラード含めてバランスよく好き。
少年性の作り込み方に思うところは色々あるけど、やっぱり好きではある。(業
貫禄、説得力がもう本当に圧倒的QUEEN。
2020年のK-POPはとにかくDynamiteのディスコサウンドを筆頭に沢山のアーティストがレトロサウンドの楽曲を出していて、それがすごく楽しかった。アイドルの音楽をメインに聞いているんだけど、それでも本当にいろんな音楽体験が出来る。それが自分にとっては本当に魅力だなぁっていうK-POPリスナー4年生。
リモートで音楽番組に沢山出演するという展開は想像してなかった。韓国からの出演の場合多くのグループがその映像を自分達のチャンネルからYouTubeにアップしてくれるというシステムは未だどういうことなのか分からないけど本当にありがたい。2021年も多分同様に沢山出演してくれるだろうから楽しみ。SuperMは出てたけどNCTも出てほしい。MAMAMOOも出てほしい。
2021年もまだまだコロナの影響があるだろうし、年内に韓国に気軽に行けるようになる可能性は低いのかなとも思う。ツラさもあるけど、やっぱり配信コンテンツが充実してるということはありがたくて、例え行けなくても来年も生きていけるだろうなぁと思う。ファンが目の前にいない世界線が続くことにアーティストの心が折れない事を祈るしかない。