きらきらしたものを集めたい。

主にジャニーズ、たまにアイドル。/絶賛事務所担進行形 → 主にK-POP、たまにジャニーズ、たまーーにアイドルへ移行→主にLDH、そこそこK-POP、たまにジャニーズ、ちょっと坂道に移行したみたい。。

「美しい彼」はいいドラマです。

これはとてもいいドラマです。

BLはマンガは読むけどアニメも実写も結構苦手で、ほぼ見ない。制作側の意図ってやっぱり画作りに出るもので、そこに見える「下世話な意図」が、「演者のプロ根性」でどうにか表現されているのを見るとひんやりとしてしまう。窮鼠の映画はホモソというか根底にあるミソジニーをうまく描いているのがとても胸糞悪くてよかった*1けど、やっぱり濡れ場はひんやりしちゃったし。

美しい彼も、下世話な意図が見える感じだったらやだなぁと思いながら見たけど、感じられたのは「美しい作品を作ろう」という強い意思だった。

30分全6回というコンパクトな連ドラだからこそ、「限りなく美しい部分だけを抽出する」に特化して作っていると思う。平良の人格を作るまでの描写も明るい色味のイラストベースに本人の心の声。学校内での扱われ方も底辺を強調するためにむやみに汚すような映像にはしない。平良、清居の映し方も、分かりやすく表情に寄る部分が多い。話の展開は早く、大切なところだけは細かくゆっくりと描かれる。(教室に入ってくる清居、プリンターで印刷されていく清居)そして、清居への自分の感情を理解した平良が布団に潜っていく1話の最後の描写で「あぁこのドラマとして見せたいのはここじゃないんだな」というのが伝わってきてよかった。そこから先の描写は視聴者がすればいい。ただ布団をかぶって自分の感情に呻いてるだけと捉えてもいい。感情が伝われば行為を直接的に描写する必要はない、という意志が伝わる作り方。

感情の動くシーン以外の描写を限りなく少なくしながら話を展開させることで、描かれなかった部分は視聴者が作っていくことができる余白がある。1話は出会いの新学期、2話にはもう夏休みになる。30分だからこそ違和感なく最低限の描写で進んでいけると思う。ひとつひとつの感情のハイライトだけを映像にするからこその濃さを出来る限り美しく作る。そういうドラマだと思う。インタビューを読んでも、監督が「美しい画にこだわる」という意思を演者に伝えていて、それを演者もしっかりと受け取って向き合ってるからこその誠実なドラマ。いいドラマです。

とにかく1話の清居奏がずっと絶妙な艶肌仕上げで、元々の勇征*2の艶感もあるだろうけども、それにしたって艶肌仕上げで、そこにも強い意志が感じられてよかった。

朝からの撮影でも朝(というよりは夜中)3時半にジムに行ってから撮影に行ったりもしていたと話していて、白目を剥いたけど、本当にツアー前の準備、本番と主演ドラマの撮影を平行させながら、トレーニングもしてるなんて想像もしてなかった。それでも楽しんでやっていたようなので、やっぱゆせちゃんはすごい。これを機に売れてほしい。売れてほしい。売れてほしい。売れてほしい。

*1:https://pinkslip-idol.hatenablog.com/entry/2020/09/17/145316

*2:ライブの感想文、漢字間違ってたの直した。すまん。