非常事態のなかのヲタクのぼやき。

これはただのぼやきです。ただのぼやき。

COVID-19という新しいウイルスによって、世界が混乱の最中である。

未だ、世界的に先が見えていない。当たり前に日本だけの話ではないけれど、日本での先も見えていない。

疫病が流行するというのは歴史のなかで度々起きているし、インフルエンザは毎年のこと。ただ、ワクチンのない状態で数ヵ月のうちに世界に広がるというのは歴史上でも初めてのこと、のはず。

SARS、MERSのことなんて、正直忘れていた。あのときに｢日本にも流行が起きた場合にどうするか｣と考えられていればよかったんだろうな、と今となっては思うけど、もう遅い。

これまでの日本における非常事態*1は主に自然災害によるもので、悪いのは避けようのない自然災害で、被害を受けた人はみな助け合おうという気持ちになるんだけど、今回は悪いものは菌であるんだけど、｢感染した人｣が悪いという形になってしまうし、｢感染しないようにしたか｣｢感染を広げないようにしたか｣を問われる。過敏になればすぐに魔女狩りが起きてしまう。自然災害の時のように集まったマンパワーでどうにか出来ることはなく、専門知識や専門技術がない人はとにかく｢予防すること｣｢集まらないこと｣しかできない。これまでの非常事態とはその空気が違っているので、先が見えないことにプラスしてその空気に滅入る。

自分はリモートで家で働けていて、労働内容もほぼ平常時と変わらない。ありがたいことだし、そういう職種、そういう会社を選んでいてよかったなと思っている。だからこそ、ぼやきでしかない。こんなぼやきをしていることを前線で戦っている人、たくさんの守らなくてはならならい命を抱えている人に申し訳ないなと思う。

3月～5月にはたくさんの現場があるはずだった。

Snow Manを数年ぶりに見る予定だった、関ジャニ∞を生まれ故郷で見る予定だった、日向坂をプチ遠征で見る予定だった、何よりSEVENTEENの初ドームツアーに感激する予定だった。まだ決まってないけど、WESTのたまアリもなくなるはず。

当たり前に、本当に流行がおさまるまでやらないでいて欲しい。

改めてコンサートの映像や少クラを見ていて思う。

観客はキャーーー！！！って言う。反射的にキャーーー！！！ってしちゃう。キャーーーってするし、共に歌うこともある。換気されていても熱気で溢れる。

スポーツ観戦も同じだと思うけど、｢ファンが盛り上がって応援する｣形のものは、やっぱりリスクが高い。

そういう点で、基本的に無言で見守る舞台の方が再開しやすいだろうと思う。ただ、舞台も舞台で、出演者側はステージの大きさに対して人数が多かったり、スタッフがいる場所は空気が滞りがちだろうと思うから、そういう部分の解消は難しいかもしれない。

こわいのは、来年やると決めたオリンピックのために、逆算的に開催時期を決定されること。

オリンピックに間に合うようにイベント事を開催をしていかないと体裁が作れない、という理由で再開していくというのは、結局リスクを残したままになる。再開されて、もし、すでにチケットを持っている立場なら、体調が悪くなければ対策をして行ってしまう、と思う。高い倍率で手にしたチケットを自己判断で水に流すのは勇気がいる。でも、開催されたその結果クラスター発生となるのは怖いし、そうなったときに責められるのは現状で言えば開催を判断した主催者になる。

ただ、すでにオリンピックの時期を決めてしまったくらいなので、そういうことをやりかねないのが今の日本。

スポーツにしても、ライブなどの興行にしても、日本だけの問題ではない。その対応が世界的にも｢安心できる｣という判断をもらえなかったら、もう日本に来てもらえないんじゃないだろうか。

例えば、アリーナサイズのコンサートで考えるなら、座席をひとつ空けて人数を減らす対応をするとする。アリーナ席は列の詰め具合も広げる。

これから販売する公演については問題がないかもしれない。ただ現状チケットが販売されているものについては、全て払い戻しする、あるいはそこからまた抽選をする必要がある。正直、そんなの怖すぎる。良心的に対応してもらえるなら、1回公演を2回公演にわけて全員見られるようにしてほしい。

ジャニーズの現状は｢名義人が来られなければ連番者も入れない｣システムなので、そのシステムでは｢体調が悪くても無理して行く｣という人は増える。その部分はこのタイミングでどうにかしていく方がいい。公式でのトレードシステムの構築、連番者にもチケットが振り分けられるようにする必要もある。

どうか、長い目で考えていって欲しい。年内なんて言わない。来年までかかってもいい。ちゃんと法整備までしてから再開してほしい。まぁ、そう思っても、現実的にはそう長引かせることは多分しないんだろうけど。

今の流行が過ぎて、数ヵ月後に｢元に戻せる｣ということはないと心づもりしておく必要がある。これまでの当たり前ではなくて、新しい形で、感染症の流行リスクも念頭に置いて形を作っていく方向に進めて欲しい。災害のリスクを考えて消防法とかを変えてきたと思うから、そういうことを感染症についても対策していってほしい。

発端がどこであれ、またすぐに未知のウイルスが猛威を振るうことは多いにあり得る。そのときに同じような混乱を起こさないようにしないといけない。

そのためにも、日本もちゃんと国内の動きを任せる政治家を選ばなきゃいけない。見殺されないように生きる力をつけるのが当たり前じゃなくて、出来る限り見殺さない人を選ぶことが当たり前にしたい。そうすることを無理だと思いたくない。現状はあまりにも惨いと感じている気持ちを忘れないでいたい。

*1:非常事態宣言は出されていないけども