きらきらしたものを集めたい。

主にジャニーズ、たまにアイドル。/絶賛事務所担進行形 → 主にK-POP、たまにジャニーズ、たまーーにアイドルへ移行したみたい。。

「快感インストール」というドラマについて

「"古い"と向き合うこと」と書いた翌日にdTVオリジナルドラマとして発表された快感インストールの予告を見た。かなりがっくりときた。

ドラマのプロデューサー?の人は「Hでおばかなラブコメ」「ブロマンスドラマ」と語っている。

男同士の友情を描くためならば、「胸をさわった女性の性行為の映像を見ることができる特殊能力のために大学にいる女性の胸を触ろうと画策する」という行為は"おばか"として許容されるという認識ということなんだろうか。いい年齢の大人たちが、「自分の性的欲求のために同意なく他人の体を触る暴力的行為」を"おばか"という表現に落としこむことに憤りを感じる。35歳の北山さんはハタチくらいであればそのような行為も許されるだろうということで大学を舞台に設定したのだろうか。

男性のなかで、性的欲求のための暴力的行為、セクハラ行為について、年齢に関わらず、バカと表現することがあるように思う。「男はいくつになってもバカだからさ、大目に見てよ」みたいなことを言う人がいる。改めて考えてみると、そのようなことを当たり前に言えてしまうことが恐ろしい。許容されるべき行為であるという認識はどこからきた感覚なんだろうか。

 

このドラマが解禁される数日前に、杉作J太郎氏の事務所が「男の墓場プロダクション」から「狼の墓場プロダクション」に名称を変更した理由について、「"男の"の枕詞はもう不要」というタイトルで対談で語っている記事を読んだばかりだった。

主にサブカルチャーの世界で活動している杉作氏のマインドのアップデートに対し、地上波にレギュラー番組を複数もち、デビューから数えても15年も活動し続けているジャニーズのアイドルが、"〈男の夢〉完全実写化"というフレコミの「自分の性的欲求のために同意なく他人を触ろうとする暴力的行為」をおばかと表現した「Hでおばかなラブコメ」の原案と主演をしている。

ジャニーズだから問題なのかという点については、まず近年において俳優業であれ歌手業であれ表舞台に立っている人、ましてやCMやバラエティー番組のレギュラーを持ってる人が堂々と原案として参加してこのような内容のドラマを作ることが想像できないというのが印象で、もしあるのだとしたら教えてほしい。北山さんのなかでも、制作側でも、事務所としても「自分たちなら許される」という認識であるということか、そもそも「問題とも思ってない」のということ。現段階での情報でいえば後者だろう。

dTVという有料の動画配信サービスでの配信であれば、ゾーニングされているのだから問題ないだろうという意見もあるが、個人的には有料の動画配信サービスであっても、オンライン配信になることで時間帯を問わず視聴可能で、いろいろな媒体で広告が打たれ、視聴年齢制限もないというのは、ゾーニングとしては不完全であると思う。dTVであってもR15+指定の視聴制限はつけられる。今回のドラマについてはせめてR15+の制限をつけての配信をするべき内容だろう、と思っている。

 

それこそ倫理観などまるで無視して〈男の夢〉に拘ったものを作るのならば、アダルトコンテンツとしての表現を追求してR18の視聴制限をつけられる場所でアダルトコンテンツとしての配信にすればいい。おっぱいを水風船に置き換えた表現をしてまで全年齢向けにした上で、犯罪として認められる迷惑行為、人の尊厳を傷つける行為を"おばか"と称して社会的に許容されうる行為として描くことに問題を感じてほしい。

もし、ストーリーとして、痴漢行為、性暴力が犯罪として認められる迷惑行為であること、人の尊厳を傷つける行為であることを第三者から指摘されたり自覚して行動が変わるような展開であるならば、予告の段階で少しでもそのような気配を見せてほしい。

せめて、キスブサのように、女性からのコメントを上乗せしたバージョンでもあれば、多少は「問題を理解しつつ狙って作ってるんだな」と感じられもするが(それでも問題があるし、R15にするべきだと思うし、そもそもあの番組を好きなわけじゃないが)、現段階で公開されている内容だけであれば、男性が"おばか"と称して犯罪行為をすることも人の尊厳を傷つけることも許容されることと考えている人達の作品と認識するし、それに対しては問題があると声をあげる必要を感じるので書いている。

このような表現の問題において毎回同じなんだけど、これまでも許されてきたからこれも許されるべきである、という考え方では、許されるべきという範囲がじわじわと広がり、"いたずら"や"おばか"という軽い言葉によって性暴力、人の尊厳を傷つける行為をどんどん許容していく社会になってしまう。少なくとも問題と思う事に対しては声をあげて議論をしていくようにしていかなくては止まらない。もちろん問題であると声をあげられたものが全て世の中から抹消されるべきとは思っているわけではなく、制作側の認識などをちゃんと説明をしてほしい。問題であると認識していなかったならば、問題であるという声を受けてどう判断するかを説明してくれればいい。結果が変わらなかったとしても、この作品について議論があったということは、将来にとって意味があることだと思う。

ジャニーズ事務所はSmile Up! projectとして、啓蒙活動も医療従事者へのサポートも行っている。災害があればボランティアも積極的に行っている。社会福祉の面については前向きに行動して発信もしてくれる事務所であるにも関わらず、女性蔑視、性犯罪などに対しての認識はどうもバグってるのかな?と思ってしまうことが多い。どうか、たくさんの若い世代を抱えている事務所として、教育など改めて取り組んでいってほしい。

 

私は別にこういう話をし続けるブログを書きたいわけではないのだが…という気持ちでここまで書いた。たまたまそういうタイミングであっただけ、なんだけど、どうにも空しい。