きらきらしたものを集めたい。

主にジャニーズ、たまにアイドル。/絶賛事務所担進行形 → 主にK-POP、たまにジャニーズ、たまーーにアイドルへ移行→主にLDH、そこそこK-POP、たまにジャニーズ、ちょっと坂道に移行したみたい。。

「誰がその鐘を鳴らすのか」じゃぁないんだよ。

「イエスでいいのかサイレントマジョリティー」と投げ掛けてデビューし、1人になりたいけどなりたくないけど変わり者でいい不協和音を恐れずガラスを割れと歌わせていたにも関わらず、最後の1曲で「自分の言いたいことを声高に言い合ってるだけだ」「際限のない自己主張はノイズでしかない」「一斉に口をつぐんでみんなで黙ってみよう」と歌わせる。どんだけグロテスクなんだよ……というのが率直な感想で、結局平手友梨奈というひとりの女の子を黒い羊にして、残ったメンバーには「問題は誰がその鐘を鳴らすのか」と言わせ自分達で鐘を鳴らしにいくこともないサイレントマジョリティーにしてしまった。今の政治情勢的にも現政府の言葉かよ、って気持ちになり、そのあまりにグロテスクな幕引きにつらい気持ちになった。

 

わたしは日向坂が好きなので「3年目のデビュー」を見てきた。ひらがなけやきの歴史のなかで必ず出てくる、欅坂の代打で行った日本武道館3DAYSというターニングポイント。

2017年大晦日に平手さんが負傷した結果、2018年の1月末からの3日間のけやき坂が1日、欅坂が2日間のライブの予定を3日間全てけやき坂がやることになったという事件。そこで作られた「イマニミテロ」という楽曲。その試練を乗り越えたけやき坂は単独アルバム発売というチャンスを得る。当時はその流れを知らなかったので、けやき坂としての歴史として今その公式がうたう歴史だけを聞くと、欅坂サイドから見たらその判断が全く理解が出来なくて、本当に最悪な判断だなと思う。

実際には「センター平手の負傷」以外の理由があったんだとしたら、2日間のライブをやれないという原因をひとりに背負わせてしまうということがひどいし、実際に「センター平手の負傷」だけが理由ならば他のメンバーは「1公演も任せられない」というを判断をされたことになる。本人たちが「出来ません」と答えたとしても、その時点で出来ないと思わせた制作側に責任がある。ライブの予定を明け渡し、けやき坂が満員にして3日間やりきるという結果で、欅坂のメンバーはどうモチベーションを保っていたのか…

欅坂の映画を見れば当時についてメンバーの言葉が聞けるのかもしれないけど、たぶん胸糞悪くなるエピソードが多そうなので見る気はない。

 

かつて坂道TV*1で、欅坂の著名人のファンとして出演した人達が揃いも揃って笑顔のないパフォーマンスや「人間の影を歌うこと」を評価していて、彼女たちの同年代がそこに共感をしていたのはわかるんだけど、大人がそこを素晴らしいと評価することは、彼女たちの意思ではなく大人がそうさせていること、歌わせてるということに対しての感覚は気持ち悪くないのかなと思ってしまった。

学校じゃないんだから、っていう人もいるだろうけど、多感な時期の女の子たちの集団育てるということは、学校よりもなお気持ちの部分でのフォローは重要だと思うし、求められた在り方を、与えられた役割を、オンもオフもなく自分の内面に取り込み過ぎてしまうことは大いにある。けやかけ始まった当初はキャッキャしていた子達はいつの間にか薄いリアクションだけになっていった。元々そういう子達の方が多かった、というのはあるだろうけど、そうじゃなかった子達もいて、その子達はいつの間にかグループの空気に飲まれていった。あるいはそこから離脱した。

 

活動休止、改名、その先に作ろうとしてるのはこれまで以上に影を強めたグループなのか、影を打ち消す明るさをもつグループなのか、どういう方向に進めども相応に逆風が吹く。はじめにセンターに立つ子は特に大変な重みを背負う。

天ちゃんがセンターを継ぐこともあり得るのかなと思う。芯があって美しいビジュアルに強い眼差し。でも、この期に及んでまた最年少が引き継ぐというのはあまりにグロテスクなドラマだから嫌だな。

とにかくこれからについては本人達でどうにかしていくには大人たちが背負わせた重すぎるこれまでのコンセプトがあって、どうやったって賛否の賛だけを受け止めることは難しい。だからこそ大人たちがちゃんとフォローをしてほしい。そうじゃなきゃいたたまれない。

 

*1:NHKでやっていた3坂の合同番組