きらきらしたものを集めたい。

主にジャニーズ、たまにアイドル。/絶賛事務所担進行形 → 主にK-POP、たまにジャニーズ、たまーーにアイドルへ移行→主にLDH、そこそこK-POP、たまにジャニーズ、ちょっと坂道に移行したみたい。。

ボーカルとパフォーマーという構成のグループについて考えてみた。

大樹くんがスポーツ報知でのインタビューのなかで、

  今の音楽シーンでボーイズグループが台頭しているが、危機感はあるのか。

「焦りはあります。何に一番焦るかというと、今のグループってみんなが当たり前に歌って踊っていることです。テレビでもみんなが映る秒数が平等になっている。LDHのグループってEXILEもそうですが、ボーカリストが映る秒数が長いのが当たり前で、パフォーマーがボーカルを立てていた常識が崩れつつある。正直、悔しくて『自分たちも歌えたら、こうなるんだろうな』とも思いました。だから、いつチャンスが来てもいいようにボイトレを積んでいるところです」

と答えていたことが結構引っ掛かっているので、自分の考えを残しておこううと思う。

自分の場合、EXILE TRIBEをちゃんと見るようになったのがFANTASTICSからで、もちろん歌わないパフォーマーを好きになるというのがFANTASTICSが初めてのこと。

好きになって、ライブに行って、全体をちゃんと見て、初めてステージの情報量に驚いた感覚はある。*1全員がマイクを持つグループはそのパートを歌う人がそのパートのメインであり、歌わない人は歌う人を引き立てる動きになっていることが多い。だけど、ボーカルとパフォーマーが分かれている場合、パフォーマーパフォーマーでずっとものすごい情報量の動きをしている。振り付けのなかの情報量が多いというのはファンタが特にそうなのかもしれないけど、それはやっぱりマイクを持たない、ヘッドセットのマイクを装着しない、イヤモニも装着しない身軽さからくる動きの大きさ、弾むようなステップは特徴的な気がしている。

少なくともその身軽で情報量の多いファンタのパフォーマンスがめちゃめちゃ好きになったので、パフォーマーは最高だって胸を張っていてほしい。

EXILE TRIBEとしてもボーカルとパフォーマーが分かれているグループはファンタまでで、BALLISTIK BOYZ以降のグループは皆ボーカル(ラッパー)とパフォーマーを兼ねている。それはそれでいいのだけど、それはそれでその他大勢のグループと同じ構成になったとも言える。現在ある多くのボーイズグループのなかで、「ボーカルとパフォーマーが分かれているグループ」は圧倒的に少数で、それだけで差別化できていることになる。これからマイクを持つ方向に進むのはどう考えても勿体ない。正直少なくとも世界さんがパフォーマーとしてステージに立ってる間はそんな選択はしないと思うけど。

 

ファンタに興味をもつ前からもちろん音楽番組でEXILEや3代目、GENERATIONSを見たことはあった。パフォーマーをしっかり見た記憶はない。1曲のうち1ショットずつはきっと抜いてもらっていて、あとは引き画で全体が映ったときに数人が印象に残る程度だったと思う。やっぱり引き画でパッと見で印象に残りやすいのはガタイがいい人と背が低い人。*2グループの中で体型差があると、それだけで印象に残る。そう考えると身長差、体格差が少なく、全員がシュッとしてる印象のファンタってパッと見で個人の印象って残しにくいんだろうなぁと思う。そんななか、世界さんは今の煉獄さんカラー(金髪毛先赤)の髪型になってもう2年になるけど、「しっくりきてるし目立つから」と言ってその髪型を継続している。たしかにしっくりきてるし目立つ。今は髭もたくわえてなお貫禄を増していて良い。「あの人もメンバーなのか」というコメントもたまに見る。

音楽番組でボーカルを映す分量が多いというのは致し方ないことで、ファンタの場合ボーカル2人ともカメラアピールが上手いからより多くなる気もする。それってグループとしてはとても強みだと感じている。

正直、今の日本のほとんどの音楽番組の歌唱時間はとても短い。そしてファンタの場合、音楽番組に出られる回数もそう多くない。そのなかでもし全員がマイクをもっていたとしても個人を覚えてもらうほど映るかっていうとそれもまぁ難しい。ならばもう音楽番組ではボーカルを覚えてもらうだけでもいいんじゃないかなと思う。「むちゃくちゃイケメンとむちゃくちゃかわいいボーカルで、パフォーマー全員がシュッとしたLDHのグループ」って印象だけでも残せればいいんじゃないだろうか。パフォーマーは全力で踊っているのに?という虚無感は絶対あるけど。絶対あるけど。

 

でもとにかく音楽番組からYouTubeに誘導すること、YouTubeで個人まで認識してもらうことに注力する方が効果的だと思う。

最近はジャニーズもかなりYouTubeにパフォーマンス映像を載せているけれど、長らくジャニーズおたくをしていても「世間に認知されている姿」と「ファンがライブで見ている姿」には常にギャップがあった。特に関ジャニ∞を見ていたからそう感じていた部分も大きい。出演機会の多いジャニーズですら、それぞれのパフォーマンスの魅力を音楽番組で伝えるのは難しい。

K-POPのグループが大人数でもメンバー全員を覚えてもらいやすいのは、チッケムやファンカムと呼ばれるメンバー固定カメラ映像が充実していることが1番大きい。曲をリリースし、音楽番組に出る度に音楽番組側でチッケムを作成する文化がある上に、ライブではファンが撮影したファンカム*3と呼ばれる映像がYouTubeで見きれないほど出てくる。日本の音楽番組ではチッケムを作る文化はおろか、音楽番組でのパフォーマンス映像をサブスク配信、YouTube配信する番組自体がとても少ない。まず音楽番組でパフォーマンスを見てもらうためにはテレビをリアルタイム視聴、または録画しなくてはいけないというのも高いハードル。

Mステについては、なぜかLDHのグループが出演するとMステのチャンネルでパフォーマンス動画を載せてくれるようになっている。不思議だけど、とてもありがたい取り組み。

 

それならばもう見てもらいたいパフォーマンス映像をアーティスト公式側でYouTubeに用意したらいい。TikTokにもあればいいかもしれないけれど、おたくが勝手にYouTubeからTikTokに流していくからYouTubeだけでも十分だと思う。

最近MVにDance shot verを作るようになってくれているけど、そこに個人カムも用意してほしい。「1人でカメラ目線で踊る映像」ではなくて、「全体パフォーマンスで個人に固定した全身の映像」がほしい。ちゃんとしたカメラでなくていい。それこそスタッフさんが撮影したスマホの縦型動画でいい。全体パフォーマンスの際の細かい部分の解釈の違いやフロントに出る時のスイッチの入れ方、フォーメーション移動時のメンバー間のアイコンタクト、そういうものが見れたらいい。顔にフォーカスする必要はなくて、全身が見たい。ファンタについては特に足元を見たいから絶対的足先まで入れてほしい。

Performance videoとしてこれは違うのよ…の例。1番好きなのに全然フォーメーション移動の面白さとかが伝わらない&後半ソロショットて…、になるもの。

1cutで正面からのみ、で分かりやすいEscapeのChoreography ver。基本こっちにしてほしい。

そして、ツアーの映像も毎回1、2曲はYouTubeに載せてくれているけれど、贅沢を言えばそれもメンバー固定カムがほしい。舞台袖からの横ショットでもいいからメンバー固定カムがほしい。それは求めすぎているならば、1曲まるまる引き画の固定ショットがほしい。

このDance Practiceシリーズでもいい、また載せてほしい。

 

最近の動きで言えば、SKY-HIさんがD.U.N.Kという番組を始めた。ダンス&ボーカルグループのメンバーたちが事務所の垣根を越えて交流していこうというプログラム。日本の芸能界においてかなり挑戦的なことであり、かなり求められていたものだと思う。これがどこまで地上波で放送を続けられるかは分からないけど、現段階でバリやジェネが出演しているし、後々ここにファンタが関わることは大いにあるだろう。こういうところでもしっかりボーカルとパフォーマーが分かれているグループの面白さをアピールできたらいいのにな、と思っている。

そして、GENERATIONSのアルバムに先行して発表された楽曲ワンダーラスト。

FC会員がエキストラで撮影に参加し、撮影の一部でスマホ縦型に限定してファン側にも撮影を許可、MV公開後に拡散OKとしてファンが撮影した動画もSNSで公開されている。

縦型MV自体よりも合法ファンカムを拡散できるようにしたのはいい試みだなと思ってファンカム動画を見ている。急な撮影にメンバーを固定して撮影できている人は少なく、K-POPのマスターと呼ばれる人たちのファンカムの技術と集中力に改めて感動する部分もある。(よくも悪くも)

 

LDHはちょっと課金をすればめちゃめちゃ供給を得られるし、現場もめちゃめちゃいっぱいある。ちょっとの課金をしてくれるところまで興味を持たせるチャンスをグループ側で作れれば、それだけで広がり方は全然違うんじゃないだろうか。そこにコストをかけられるのか、というところが現実的な問題なんだろうけど。やってみてほしいなーーーーっていう強欲なおたくのTwitterで書ききれない独り言。

*1:はじめてのライブは近すぎてそこまで処理できなかった。

*2:メンディーさん、NAOTOさんとか

*3:もちろん本来撮影不可の公演のものである場合が多いけれど、許されている場面でのものもある

18祭としてのドームツアーとRIDE ON TIMEの感想文。

冬の18祭、ドームツアーの感想をRIDE ON TIME(まだ2週目だけど)の感想を併せて残しておきたい。

 

今回はクリスマスイブの名古屋と東京ドーム最終日の参加。

ナゴドはスタンドほぼ真っ正面の真ん中辺り、東京ドームはアリーナ後方、ムビステ下のほぼ真っ正面、ドームの中心辺り。

珍しく正面のみで、だからこそ気になる部分がいくつか。

18祭なので、スタジアムの時の流れとほぼ同じながら、キャンジャニちゃんの新曲や久しぶりの楽曲もだいぶよかった。特に名古屋は大好きなクリスマスソングたちが聞けてよかった。

だいふよかった、からこそ、気になったところがいくつか。

 

1つはスピーカーをメインステージ側のみにした点。(スタジアムでもそうだったけども)2022年のジャニーズでドーム公演ではどこもスピーカー柱を立てていなかったみたいなので、ジャニーズとして、スピーカー柱を立てるのをやめたと捉えていいのかなと思う。

ナゴドでスタンド正面で見ていたとき、メインステージでのパフォーマンスは基本モニターで見るのでスピーカーの音とモニターがちょうどよく合うので見やすい。だけどバクステでのパフォーマンスになると、目の前にいるメンバーが煽ってくるタイミングとスピーカーから聞こえる音のタイミングに時差があるので、メンバーの煽りと客席のリアクションにうっすらと間が空く。やってる側はこれに気持ち悪さを感じないんだろうか…と思いながら見ていた。特にバクステでのバンドの時は目の前でドラムを叩いてくれるのでドラムの生音が聞こえつつ、スピーカーからの音は時差で聞こえてきてかなり気持ち悪かった。

ただこれはスタンド正面で見た時だけの気持ち悪さで、スピーカー柱を立てると、視界が遮られる人が生まれたり、メインステージとスピーカー柱の間の席だと2箇所からの音が混じる気持ち悪さが生まれるので、「ドーム全体で見ればスピーカーが1箇所な方が快適な人が多くなる」ということは理解できる。やめた方がいいという気はないんだけど、ただ、バクステの目の前のスタンドの人たちは気持ち悪さを感じるよ、という感想。

余談にはなるけれど、LDHのライブの場合、パフォーマーはイヤモニを装着せずスピーカーの音で踊る。ドーム外周をトロッコで回る際、ボーカルはイヤモニからの音で歌いながら、手を振るなどの振りはスピーカーで踊るパフォーマーにあわせている。声出し可の時代にはスタンドの歓声とスピーカーの音とでイヤモニからの音はほぼ聞こえず、どうにかクリック音を聞き取り歌う状況になるらしい。改めて聞くとドームでの公演っていうのはやる側にとってはむちゃくちゃハードなことなんだなと分かる。以上余談。

 

もうひとつは今回の目玉であったであろう、安田さん楽曲2曲でのモニターの使い方。

Black of NightとDye D?を2曲続けてやってくれるなんて、おたくの悲願みたいなあのブロック。なのにどうしてせっかくのパフォーマンスをしっかりモニターで映してくれなかったのか。

特にDye D?はメインモニターに全くメンバーを映さず、「Dye D?」のところだけ大倉さんをバン!と抜くところにこだわったんだろうなというのは分かる。分かるが、それよりもしっかり見せてほしかった。サイドの小さいモニターの方の映像はステージ映像にエフェクトかけてかっこよくしていて、どうしてその映像をメインにしなかったのか、と腹立たしくなってしまった。

これがアリーナ公演ならそこまで文句をいう気はない。アリーナならスタンドの人は大概メインステージでのパフォーマンスをしっかり見られる。だけど、ドームのメインステージでのパフォーマンスが肉眼でしっかり見られる人は観客の30%以下だろうと思う。スタンドはもちろん、アリーナの後方も常時モニター頼り。メインステージでせっかく2曲しっかり踊っているのに、モニターで見ることが出来るのは踊る歌詞のみ、は悲しい。どう考えても目玉のブロックで、しっかり踊るならば、しっかりその場の観客に見せてほしかった。多分これはSEVENTEENのドーム公演でのモニター使いで自分のなかのハードルがあがってしまったんだとは思う。でもやっぱりモニターにはしっかりパフォーマンスを映してくれる方がいい。

RIDE ON TIMEでロッキンの映像を安田さんが演出していたシーンを見て、もしかしてこのブロックの映像は安田さんの演出だったのかな?と思った。大倉さんの演出で大倉さんだけをバン!と抜く演出をやったことに違和感があったけど、安田さんなら納得は出来る。納得は出来るけど、その演出がよかったと言う気はない。大倉さんは今回の演出に納得してたんだろうか?もし次のドームツアーがあれば、モニターづかいについては「ドームだからこその見せ方」を考えてほしい。

そんな消化不良もありつつ、基本的にはバンドの立ち位置を「5人バンド」としてのバランスの構成に変えたことを含めてとても良かった。またライオンを聞けるとも思ってなかったし、やっぱり横山さんがギターを始めたこと、村上さんにショルキーを持たせ、ソロをやったりと後ろで煽る人からしっかりキーボードとして見せ場を持つようにしたりしたこと、バンドとしてしっかり5人組として改めてバランスを作ろうとしてくれていることが嬉しい。

RIDE ON TIMEで見る姿での印象として、やっぱり今の5人の空気感は安田さんの空気感が中心なんだなということ。メンバー同士ほめあってモチベーションを高めつつ、しっかり努力を求める。多分昔から安田さんは優しいけど優しいだけじゃない。だけど、それをのびのびと出せていたかというときっとそうじゃなかった。その安田さんの空気感を素直に出せる関係性になってよかったなと思う。

 

あと、今回初めてムビステの下に入ってドームの強い照明をムビステ越しに真っ正面から浴びるタイミングがあり、その光の強さに「こりゃ体調悪かったらやられるわ」っていう体感があった。安田さんだけでなく、大倉さんも、もう万全な体調なんて状態になることはほとんどないんだろうと思う。それでもステージに立つことを選んでくれているだけでありがたいので、体を守りながらのやり方を試行錯誤してもらえたらいい。今はもう甘えとか逃げの演出をする人たちとは思っていないので、やれる限りの対策をしてほしい。

次に大きなステージでライブをやるのは20祭なのかな、という気もするけど、5人になってからは次があるのが当たり前ではないという心持ちでいつもいる。でもまだ京セラドームに立つ関ジャニ∞を見られていないので、ちゃんと京セラドームで見たい。だから次があってほしい。

2022年の振り返り【FANTASTICS編】

2021年の9月に出会ってから、2022年は完全にFANTASTICSが自分の主軸だった。FANTASTICS怒涛の2022年、個人的な振り返りをまとめておきたい。

怒涛のライブスケジュール

昨年の10月末から開催されたFANTASTIC VOYAGEツアーの追加公演が1月から2月まで9公演、6月から8月までFAN FAN HOP(以後FFH)ツアーが18公演、11月から12月までFAN FAN STEP(以後FFS)ツアーが23公演、ワンマンのライブツアー公演だけで50公演開催された。そこに7月にJr.EXILEでのBATTLE OF TOKYO*1(以後BOT)で4公演(4日連続)、その他MTVやCDTVなどの対バンイベントへの出演があり、大晦日にもJr.EXILE勢揃いでのLIVE-EXPOがある。リーダー2人はそこにEXILEとして2月から5月までRED PHOENIXツアー18公演(アリーナ)、7月から9月までPOWER OF WISHツアー15公演(ドーム)、12月にPOWER OF WISH X'mas special 4公演(ドーム) の37公演3ツアーがプラスされる。

リーダー以外のメンバーも4月5月はFUN FUN FANTASTICSという番組*2と連動したBACK TO THE MEMORIES2(以後BTTM2)という舞台(演劇+カバー曲パフォーマンス20曲程度)を31公演*3行っており、8月末から10月は八木勇征さん、堀夏喜さんがそれぞれ外部舞台へ出演。FANTASTICSメンバーが誰もステージに立っていない月がなかった。

ファンタのツアーとしては全てホールサイズでのライブで、北海道から鹿児島まで日本全国を飛び回っている。FFHからは半分くらいの会場で昼夜2公演行っている。

ジャニーズでいえばアリーナツアーで1ツアー20公演前後行うことはあるが、そのスケジュールを1年で2回以上やっている。後述するが、個人の演技仕事も数多くこなしているスケジュールのなかで、内容の違う3ツアー。リーダー達については6ツアー。体を動かすこと自体もハードだけれど、頭にぶちこまなきゃいけない情報量が多すぎる。

追う側もツアーが終われば新しいツアーの申し込み、何ならFFSツアーの最中にもう来年のFAN FAN JUMP(以後FFJ)ツアーの申し込みをしている。友人に「今年はファンタいっぱい見に行ってるね」と言われて数えたらワンマンは10公演*4と公演数に対して2割程度しか行っていないので、いっぱい行ってる気はしないから恐ろしい。

やっぱりホールサイズのライブであのパフォーマンスを見られるということは本当にありがたく、行ける限り行きたいと思ってスケジュールを組んだ。日帰り遠征で昼公演を見に行くというのが自分にはちょうど良い遠足で楽しかった。

とにかくそのライブが楽しかった

結局公演数が多かろうとも、楽しいと思えなければ回数行こうとは思わなかったはずで、ライブが楽しいから行っている。

VOYAGEツアーはシンプルでストレートな最高のライブで、FFHは2部構成で後半は佐藤大樹さんが脚本を手掛けたコントとカバー曲という構成で、大不評だったBTTM2のストーリー*5を楽しく上書きしてくれて、FFSは既存曲を大胆にアレンジして楽しませてくれた。2公演やるようになり、公演時間は短くなったが、ケーキは小さめで「もっと食べたい」と思いたい人間にとってはちょうどいいもっと見たい感。

ファンタのライブは近い距離で見たいというよりとにかく全身が見える位置で見たいので、ホールなら2階でも後方列でも楽しい。堀夏喜さんのパフォーマンスは本当に遠くから見てなんぼみたいなところがある。

アリーナやドームと比べて、演出の幅が作れないホールでのライブのなかで、レーザーと照明での場面の作り方がとてもうまいと思う。FFHでの、スタッフにも白いツナギを着てもらい、スタッフによる舞台装置の移動なども演出に見せたことも面白かった。

2023年2月からのFFJツアーでホールツアーは終わり、の流れなので最後のホールツアーをしっかり味わいたい。

BOTも、いろんな意味で思い出深い。BOTでしか見れない楽曲があり、合同イベントでしか見れない絡みがある。

演技仕事もめちゃめちゃ多かった

前述の通り、怒涛の現場スケジュールにも関わらず、「あざとくて何が悪いの?」の中のドラマを含め、2022年は全クールでメンバーがドラマに出続けていた。特に佐藤大樹さんについてはあの怒涛のライブスケジュールをこなしながら、深夜枠とはいえ2022年だけで連続ドラマ3本出演(うちダブル主役2回)。コピーロボット何体あるんだ?去年の11月に放送された「美しい彼」がバズりにバズったことも大きく、MBSの深夜枠がFANTASTICS祭り*6の1年だった。11月から12月においては木曜日の同時間帯にメンバーの出演するドラマが3本*7ある。

そして八木勇征さん、堀夏喜さん、木村慧人さんの3人はハイローザワクロに出演。そこからまた知名度が1段階あがった感じがある。

そして、八木勇征さん、堀夏喜さんのふたりは外部舞台にも出演。八木勇征さん出演の「脳内ポイズンベリー」は漫画原作なのもありキャッチーな内容だけど数人で息を合わせた立ち回りや台詞が多く、ほぼ舞台上に出ずっぱりなのも大変だったと思う。スーツ衣装にメガネというビジュアル含めてとても良かった。最前で拝ませていただいてありがとうございました。

堀夏喜さん出演の「ホームレッスン」は出演者5人のみでゴリゴリに感情をぶつけ合う初めてのストレートプレイにしてかなりヘビーな舞台。出演時間はそこまで多くないものの、舞台の最後のシーンをひとりで担うという大役。とてもいい経験になったことだと思う。とてもいい舞台だった。

そして何より面白かったのが、「The Usual Night いつもの夜」という歴史に残る"フェイクドキュメンタリー"ドラマ。感想文も書いているが、本当にFANTASTICSだから出来たもの。メンバー全員で本人役でリアルとフェイクを混ぜ込んだ演技ができるというのは本当にすごい。ただまぁ一部メンバーにとってはかなり精神的にキツかったと思われる*8ので、第2弾は期待しないことにした。

バラエティー豊かな個人活動も増えている

2022年、個人活動は演技だけでなく、バラエティー豊かに広がった。

中島颯太さんはフジテレビの昼帯番組の「ポップUP!」に金曜日にレギュラー出演。*912月にはFM802とモデルナ社とのプロジェクトのアンバサダー就任、TBS全日本高校女子サッカー選手権の応援リーダーに就任。取ってくる仕事の幅が広すぎる。

澤本夏輝さんは7月からCookpadLiveで「なつキッチン」という番組をもち、毎月料理配信を行っていて12月にはクリスマスにあわせ澤本夏輝プロデュースでトマトソースとチーズケーキのセット商品の販売も行った。

世界さんはセカンドキャリアのひとつの軸と公言してきた声優の仕事を始めた。*10

各々の個性と嗜好性を生かした個人活動は、LDHのひとつの文化とも言える。LDHのコンテンツを見始めて、ケンチさん(日本酒)やTETSUYAさん(コーヒー)のような極め方はやっぱり面白い。色々な文化の入口をメンバー自らが作り、ファンにもその文化に触れられる機会を作れるというのがいいなと思う。

グループ別FC体制に移行

これまでEXILE TRIBE FAMILYとして1つだったFCが、グループ別のFCが新たに発足という大改革があった。会員履歴、会員番号がリセットされると発表され、長くFCに加入していた人たちから大ブーイングがあり*11EXILE TRIBE FAMILYでの会員番号はIDとして加入履歴が残ることになった。

旧FCを更新したばかりのタイミングで新FCが発表されたので、現在は新しいファンタのFCと旧FCの両方に入っている状態。他のグループのFCには加入していないので、他がどういう企画をやっているかわからないが、発足して早々に「今月の忘れ物」として、メンバーの忘れ物を毎月FC会員にプレゼントするというかなりクレイジーな企画を行っている。

ブログはmobile、配信はCLなので、FCは基本的にはチケット先行抽選のためのものではあるんだけど、今現在は旧FCと個別FCが同時のタイミングで先行抽選が行われている。当選確率的にはやっぱり個別FCの方が良さそう。今のところファンタだけを追っていくので精一杯なので、他のグループの枠を増やす予定はない。まじでファンタだけでも追いきれないので……

2022年のリリースについて

2022年のリリースはシングルのみ。シングルは4枚とハイペースでリリースされた。そのなかで個人的に1番好きなのは「サンタモニカ・ロリポップ」。ふたりのボーカルにシティポップ系の楽曲が合う。振り付けも個人的には世界さんの振り付けの最高傑作と思っている。フォーメーションの動かし方、メンバーの前後入れ換えのやり方が面白くて大好き。何よりFANTASTICSのバックステップが大好きなので最高。そして表題曲だけでなく、カップリングも名曲揃いで、特に「Turn to You」はカップリングだったことが本当に勿体ないと思っていて、FANTASTICSのバラードでズバ抜けていい曲。メロディー、歌詞、歌割り、オケのストリングスと全ての完成度が高い。草野華余子さんの作詞作曲で、本当にボーカル2人の歌に対しての解像度も、ドラマの主題歌としての解像度も、どちらも本当に高くて本当にすごい。FANTASTICSとしての勝負曲は絶対草野華余子さんに頼むべきだと思う。

FAN FAN PROJECTとしての楽曲は、亀田誠治さんに楽曲プロデュースをしてもらっているけれど、1作目の「Summer Bike」についてはボーカルに対しての解像度以上に、ダンスパフォーマンスに対してのピントがあってないというか、バッチリの相性とはちょっと思えなかった。*12でも2作目の「Choo Choo TRAIN」についてはそもそも原曲がどんなアレンジをされても揺るがない圧倒的強度がある名曲な上に、生バンドのオケがめちゃめちゃいいのでそこは本当に最高。ベースが踊りまくっている。カップリングの「ギリギリRide it out」はロックに振ってる楽曲なのでこれもわりと仕上がりがよい。特に八木勇征さんのエモーショナルな歌とロックの相性はとてもよい。

2人の歌について

やっぱり2人の歌が好きでFANTASTICSを聞いているのだけれど、本当に2人のバランスが絶妙だなと思う。八木勇征さんはエモーショナルに歌うに長けており、バラードでの歌い上げ、ロックでのグルーヴ感の作り方など、歌でも表情の作り方が非常にうまい。対して中島颯太さんはとにかくリズム感がよく、ライブで歌っていてリズム的な部分でのズレを感じることがないので、パフォーマンスとバチッとハマる気持ち良さがある。その2人のそれぞれの良さを生かしたソロパフォーマンスを見せてくれたのでFFSツアーは最高。キャラクターの違いにしてもしみじみといいバランスだなぁと思う。

パフォーマーについて

やっぱり堀夏喜さんのダンスが好きだ。とにかくステップが好きだ。ダンスにおける凄さ、というものは世界さんにCL配信での話を含めて沢山教えてもらっているし、そりゃもう世界さんのパフォーマンスがものすごいのは分かっていて、その上で、堀夏喜さんのダンスが好きだなということ。全身のバランス、ブレのない体幹、足元の繊細さ、自力で言語化できるほどダンスというものについての教養も見る側としての経験値もないのがもどかしい。「休符の表現が素晴らしい」と表現している人がいて、かなりしっくりきた。あと世界さんは胸で細かいところを刻むけど、堀夏喜さんは足元で刻む人だと思っていて、とにかく足元を見るのが楽しくて、俯瞰から見られる席だと嬉しい。

パフォーマーの表現の違い、得意不得意も1年見ているとだいぶ分かってきて、みんな違ってみんないい。自分のなかでは佐藤大樹さんと瀬口黎弥さん、澤本夏輝さんと木村慧人さん、世界さんと堀夏喜さんの組み合わせでのパフォーマンスがとても好きだ。この1年でかなり木村慧人さんのパフォーマンスは変わってきている気がする。最近かなりパフォーマンスの中での俺を見ろ!のアピール力が強くて目を引くことが多くなった。

Choo Choo TRAIN」のDance Versionは本当にそれぞれの個性が分かりやすくて最高。

グループ初のゴシップ

2022年の出来事としてこれもまた1つ思い出深い。翔太くんの誕生日に記事を出してきて、本当に文春やらFRIDAYやらが「いかにファンと事務所が嫌がるタイミングで記事を出すか」というところをしっかり考えられているんだな、と分かって、本当に嫌な気持ちになった。内容自体は正直好感を持って受け止めてしまったし、知名度があがったという実感が持てた事案だった。

末長く仲良く健康でいてほしい

2022年のまとめにすることでもないのだけど、怒涛のライブや個人活動を振り返って、FANTASTICSとしてのワンマンライブは1公演も中止になっていないということが本当にすごいなと思う。それだけでも本当に偉業。健康であることの大切さは誰よりも分かっている人たちだと思うけども、スケジュールが鬼なので……

そしてやっぱりワチャワチャしてる人たちが好きなんだなーというのが実感でもあり、ファンタのワチャワチャは本当にまぁグダグダでワチャワチャなんだけど、そこにしかないHAPPINESSがあるので…白濱亜嵐さんが「ファンタは同じクラスだったら仲良くならなそうな人たちの集まりなのに仲良くて不思議」と言っていたことがあるのだけど、とてもよく分かる。木村慧人さん中島颯太さんというマンネ2人のパワーがすごいというところもあるけれど、世界さんの誰よりもふざけていく姿勢とかも大きい。そして誰よりも対外的にはしっかりしているのに誰よりもクレイジー佐藤大樹さんの存在も大きい。本当に知れば知るほどヤバイ人ですごい人。

まとめ

ここまで2022年のFANTASTICSについての振り返りを書き連ねてきましたが、いかがでしたでしたか?*13ここまで読む人がいるか分からないけれど、2022年のことだけで、まとめようにもまとめきれない情報量があるということだけは伝わっているといいなと思う。「今年と来年が勝負」と本人たちもよく口にするように、事務所としても売り出ししてくれているし、本人たちが着実に掴んできてる仕事も増えている。あとはヒット曲さえ、というのが1番難しいことだけど、とりあえずこのブレイク前夜感はやっぱり楽しくて楽しくてしょうがない。2023年も楽しませていただきます。

*1:マルチバースでメディアミックスなプロジェクト

*2:huluで配信中

*3:一部メンバーのコロナ感染により10公演中止、元は41公演予定

*4:+BOT4公演+CDTV+大晦日EXPO

*5:堀夏喜の母親が息子と同い年の医大生(八木勇征が1人2役)と恋に落ち、ファンタのメンバーが心配するも結局結婚するに至る、という悪趣味なストーリー。

*6:Lair/佐藤大樹、少年のアビス/堀夏喜、恋と弾丸・飴色パラドックス/木村慧人

*7:「Sister」「飴色パラドックス」「自転車屋さんの高橋くん」

*8:その時期の肌荒れがすごかった

*9:4月から始まったものの12月で番組終了

*10:映画版転スラ、遊戯王

*11:加入歴によって特典があったり、加入歴の長い人しか応募できない抽選などがあった

*12:ライブで非常に盛り上がりにくい

*13:1度は使ってみたかった構文