きらきらしたものを集めたい。

主にジャニーズ、たまにアイドル。/絶賛事務所担進行形 → 主にK-POP、たまにジャニーズ、たまーーにアイドルへ移行→主にLDH、そこそこK-POP、たまにジャニーズ、ちょっと坂道に移行したみたい。。

SEVENTEENが満塁ホームランかましてくれている。

はーい、1音目から間違いなく満塁ホームランが確定しちゃう1枚でーす。

1枚通して素晴らしいミュージカルだった。全体曲に挟まれているのはいつものチーム別のユニット曲ではなくて、line別の4曲。景気良くHOME;RUNで開演したミュージカルが同じムードを持ちながらそれぞれの色がすごく表現された4つのシーンの曲を披露してくれる。そしてまた全員で舞台のエンディング。ド派手なエンディングというよりは、穏やかなカーテンコールのような、映画のエンドロールのような曲。楽しい1つの舞台を見終わった清々しさ。あっという間に終わってしまったけど、あのシーンもこのシーンも、沢山語りたいことが出てくるような舞台。

音楽的にも歌唱にも、とても楽しんでいる余裕を感じた。デビューと共にかけ上がってきた階段の、小さな踊り場ではなく、ひとつの階に着いたように感じる。広いひとつの階に着いて「よしここで一息ついて、このフロアをパーっと盛り上げるぞ」という雰囲気。もう、少し前までの葛藤や迷いがない。

 

前作のHeng:garaeの時もかなり感じたことだけど、2020年のSEVENTEENはすごく「僕」が軸にある。Left & RightにもMY MYにも「僕」か「僕ら」だけで「君」が出てこない。どちらもとにかく僕が僕であることを肯定し、走るだけがやり方じゃないしとりあえず笑ってというLeft & Rightと、自分のための旅をそのまま進んでいこうというMY MYの世界感。

今日も悲しいニュースを見たけれど、2020年はとにかくこれまでの当たり前が当たり前でなくなり、あっという間に足元が崩れていくような感覚になってしまう。SEVENTEENだって、昨年から続けてきたワールドツアーも途中で中止となり、日本での初めてのドームツアーは1公演も開催されることなく中止となった。そういうなかで、SEVENTEENはあくまで僕たちの話をしてくれる。僕と君ではなくて、僕たちを一緒にしてくれる。そして、自分らしくいること、走るだけが手段ではないこと、自分のために旅をすること、それらを楽しく歌ってくれる。

日本の楽曲については「僕」と「あなた」あるいは「君」という距離感であることは確かだけれども、24Hでは「離れていても繋がっている」ということ強調してくれていた。

 

今回のカムバにあわせて行われたオンライン記者会見でのスングァンさんの言葉、

「세븐틴のファンだから誇らしいという言葉を聞くと自負心を感じる。僕たちはCARATを自慢に思っているが、逆に僕たちを誇りに思ってくださるから歌手になってよかったと思うし、僕のチームが세븐틴であるということが幸せだと思った」 *1

SEVENTEENは、コンサートが開催できない今の状況においてもファンが自分達の音楽を支えにしていることを理解しているし、それを彼らが誇りに思ってくれている。少なくとも本国でリリースされた2020年の彼らの楽曲はその言葉を信じられる楽曲たち。それは当たり前のようですごく当たり前でないことだと思っている。多くの場合、ファンは彼らの悩みの前では無力だ。ファンが彼らの肯定感を後押しし、彼らがまたファンの肯定感を後押ししてくれる。そんなキレイな話が、ここにはあるように感じられてしまう。

まぁ、そんな妄信的な話は置いといてくれていいので、HOME;RUNでスカッとしましょう。寒空に花火打ち上げちゃお。