きらきらしたものを集めたい。

主にジャニーズ、たまにアイドル。/絶賛事務所担進行形 → 主にK-POP、たまにジャニーズ、たまーーにアイドルへ移行→主にLDH、そこそこK-POP、たまにジャニーズ、ちょっと坂道に移行したみたい。。

「3年目のデビュー」をみたら日向坂46を大好きな日向坂46のことを大好きになるしかなかった。

本編のネタバレになることを書きます。

まだ見てなくて興味ある方は是非見てください。

 

予告番組で見たよりけやき坂時代のドキュメンタリーパートは少なく、サプライズの予定の2期オーディションをリハで見てしまって大号泣のシーンとかもなく構成されていた。日向坂になってからの順風満帆ななかの出来事の方がメイン。

シーンとして印象的だった部分をとりあえず挙げると、2019年9月のさいたまスーパーアリーナ公演のリハーサル。上村ひなのちゃんが過去曲に合流するために一気に振り入れをしなくちゃいけなくて、立ち位置から何から何まで情報処理が追い付かずにパニックになって号泣しているシーン。赤ちゃんをあやすようによしよしとしながら「大丈夫だよ立ち位置から覚えよう」と彼女を囲む先輩たち。覚えの悪い後輩のその姿に、初期の井口を思い出して懐かしさを感じていたように見えた。1期は井口の成長のためにみんなで一緒にひとつひとつ教えてやってきて、本人の頑張りがあってこそだけど、ちゃんと踊れるようになるという成功体験を知っている。だから焦ることもなく対応できる。改めてグループに井口眞緒という人がいたことの大きさを感じた。同時にステージにあがってスポットがあがれば本当に堂々と振る舞える上村ひなのちゃんの本番強さにも改めて感動する。

その井口の最後のシーン、個人的には齊藤京子さんのコメントがほしかった。精神的シンメのふたりだと思っていたから。まぁブログで思いの丈を書いてくれてはいたけど。やろうとすれば井口だけで映画一本成り立つくらいに井口眞緒がいたことの意味て大きい、よね?

柿崎芽実さんに対しても、今の日向坂の立派な団体芸であるぶりっこの礎を築いたひとりだし、現場で見ることが出来たのは1回だけだったけど、その佇まいは本当にかわいいの権化だった。なのに西村ヒロチョのネタを全力でやることが出来る人。まぁあれをやれたのはもう辞めるという心を決めた後だったのかもしれないけども。とにかく、ぶりっこの一芸に限らず振り切るべきと判断したときにはメンバーも驚くぐらいやりきれる人だった。ぶりっこの仕草を一芸として「それもあなたのすごい技よ」と開花させてくれたのはやっぱり井口…に帰着してしまうけど。ストーカー被害について、ファンへの最後の挨拶で伝えたこと。言わずに終わらせることも出来たのに、他のメンバーを同じように追い込むなという警告の意味合いだと思う。かとしが「わたしとか久美がもっと話を聞いてあげてたら変わってたのかなとは思うけど…でも、後悔してもしょうがないから…」と涙を溢れさせながらも顔を伏せることなく笑顔でいようしていたシーンも印象的だった。演出家から言われた「悔し涙なんて見たくないんだよ。」という言葉がずっと残ってるのかもしれない。

デビューから4曲連続でセンターに立った小坂菜緒さんにインタビューをしているスタッフが「本当に日向坂大好きなんですね」とポツリといい、「えっ!?出てますか?そうですね本当に大好きです」って感じに照れ笑いしながら答えるシーンが本当によかった。ずっとセンターに立つ子には孤独がつきまとう。この立場ではメンバーに甘えられないとか責任とか、でも小坂ちゃんは水疱瘡によって強制的に一定期間離脱させられたこと、またこれまでの積み重ねで、DASADAのショーに参加できないと決まったときにはもう「みんなに任せて大丈夫」っていう気持ちになっていたことはすごい。

以前、「日向坂の強さは齊藤京子井口眞緒から出来ている。と言い切ってもいい気がする。」と、ふたりの肯定力について書いた。

でも実際のところ、芯から肯定力があるのはキャプテンだった。まだけやき坂の存在に対して欅坂のファンが否定的な時期から「この子達なら大丈夫。はやく皆に魅力を知ってもらいたい」と信じていた人。キャプテンに任命されたのはかなり後だけど、早い段階からリーダーシップを発揮していて、それが皆を「信じている」というスタンスだからこそ反発もなかったんだろうと思う。

前述のエントリで『今の日向坂には「あなたはあなたらしく、わたしはわたしらしく、前を向いて本気で努力していけばいい」という解放感がある。』と書いた。バラエティーでの個々のあり方については多分そう。でもグループのパフォーマンスについては、みんな信頼をしながら「みんなでやれば出来る」「みんなでやれば楽しい!」で、本当に大変なことも乗り越えてきている。

Dasadaのショー&ライブのときだって、ドラマの主役かつセンターの小坂ちゃんがいないなんて、スタッフも大変だっただろうけど、けやき坂時代のユニット曲を繋いだり、もちろんセンターはフロントメンバーが代理を務めた。金村さんセンターの青春の馬、すごくよかったし、もちろん劇場で泣いてしまったシーンのひとつ。青春の馬の振り入れで、センター小坂ちゃんが休業明けの濱岸ひよたんをセンターにエスコートして一緒に踊るという振り付けをはじめて見たときに涙を流すメンバーたちのシーンが好きだった。あの振り付けは本当に素晴らしい……*1

つらかったり苦しんでる人に手を差しのべること、寄り添い応援するということ、そして自分がつらいときには頼るということ。それらを大人から与えられた役割ではなく、自分たちで作ってきたこと、自分たちで作ってきたという自信。内側から出るそれらが日向坂の強さになっている。

多分今年のひなクリの東京ドームは開催できないだろうと思う。去年の幕張メッセで歌われた約束の卵の映像に涙がでてしまった。ツアーの中止も含めて、これもまた、日向坂にとって試練とか悔しさになるものだけど、この経験すら次へのパワーにつながると思う。彼女たちならそう前向きなパワーになるだろうと「信じられる」というのが最後に残る感想。それがどれだけすごいことか、ありがたいことか。

これからも日陰になったり、雨が降ることがあっても、暖かい日差しを信じて、日向を歩いていてね。

*1:公式がショートverになってしまったので、切り出し部分を https://youtu.be/mlxf_ruzeKY