きらきらしたものを集めたい。

主にジャニーズ、たまにアイドル。/絶賛事務所担進行形 → 主にK-POP、たまにジャニーズ、たまーーにアイドルへ移行→主にLDH、そこそこK-POP、たまにジャニーズ、ちょっと坂道に移行したみたい。。

SEVENTEENが毒を歌う

とりあえず日本語字幕ついているので、字幕オンでMV再生してください。

 

かつてジョンハンさんに対して、「ジョンハンさんが髪の長い頃の自分が彼にとって少し呪いになっていそうなのは、彼がファンに寄り添いすぎるからかもしれない。」と書いたことがある。

度々自分でも読み返すしたまに言及されることがある「アイドルの不変と可変について」というエントリを、また読み返してしまう。

私が理想と現実のギャップを呪いとを書いたように、SEVENTEENは求められる過去の自分達の姿と現実のギャップを毒と表現した、と理解した。

SEVENTEENはあまりに優しい。過去の自分達に囚われてしまっている人たちをバッサリと切り落とすことはしない。だから結果的に自分達のなかに溜まったギャップが毒となってしまった。あくまで、君を傷つける毒をもつ僕、であり君を思う気持ちが毒となり僕を傷つける、と捉えるのがSEVENTEENだなぁと思う。

そして「君は僕の記憶を忘れるべき」と歌うことになる。

君はファンに対してであり、自らに対してでもあるよね。

ただ、この曲をタイトル曲に持ってこれるほどに、その毒のもつ魅力に自信もある。毒となっても、傷ついたとしても、そのかっこよさから離れられないだろう?ということだろう。

それくらいの気合いと気負いを感じるMVだった。本当にカムバ直後に見たときは体調悪くて頭痛を増してしまったので疲れ目の時にはオススメできない。ただまぁ本当に美しい。

 

まだ音楽番組のパフォーマンスを見ていないけれど、メインの衣装がこれまでにないほどフォーマルなスーツであることが面白いなと思う。以前HOMEのときに、男ではなくて人としての成長を見せるのがタイトル曲の世界線なんじゃないかと書いた。

今回も表はやっぱりHITのような露出×色気の衣装ではなくて、フォーマルである。まるで「はなむけ」のようだなと思った。しかしMVのなかのもうひとつの衣装は露出×色気である。そこにあるのは男を強調したSEVENTEENの姿。

もし、fearをかつての自分達へのはなむけとするならば、Happy Endingが最後に入ってることがなんかグッときてしまうけれども、多分それは考えすぎだと思う。

 

わたしは清涼ドルに囚われてる方でもないので、好きにやっていってもらえたら楽しむだけなんだけど、改めて自作自演の大変さを感じてはいる。

秋元康氏のようにプロデューサーとしてファンからの不満を一手に引き受ける存在があるというのはわりとよくできたシステムだと思う。思うものと違う展開に対して「メンバーは悪くないけど」と不平不満を言うことで消化しやすい。標的になるプロデューサーがいない場合は事務所に向かう。PLEDISもやり玉にあがることはあるけれど、SEVENTEENの音楽とパフォーマンスについては彼らの意思であると信じられるものがあるからやきもきとした気持ちをぶつける先はメンバーになってしまう。

 

正直勿体ないな~とも思う。個人的にはLuckyもめちゃめちゃいい曲だし、Let me hear you sayもすごく好きだ。気持ちよく作られたんじゃないかなぁと思う名曲たちも、振り幅としてfearくらい振りきらないと今のアルバムのタイトル曲にはもっていけないという気持ちなんだと思う。Snap Shootも好きだけどパフォーマンスは振りを詰め込み過ぎな印象で自分には案外しっくり来なかった…

 

ぼんやり、ソウルコンでのSEVENTEEN MUSEUMこと多幸感メドレーパートが、このカムバを経て闇落ちパートに変化したら面白いなとか思っている。それくらいやる方が清々しくて毒々しいと思うんだわ。