きらきらしたものを集めたい。

主にジャニーズ、たまにアイドル。/絶賛事務所担進行形 → 主にK-POP、たまにジャニーズ、たまーーにアイドルへ移行→主にLDH、そこそこK-POP、たまにジャニーズ、ちょっと坂道に移行したみたい。。

2018年のMnet Asian Music Awardsの話【後編】

書き始めたらあまりの長さに初めての2部構成となりました。

2018年のMnet Asian Music Awardsの話【前編】 - きらきらしたものを集めたい。

ここからはBTSさんです。今回語りたいのはまずBTSさんです。MMAのIDOLをまず見てほしい。見てほしい。

INTRO + IDOL BTS @Melón Music Awars (MMA2018) FULL HD - YouTube

それまでの出演者、それまでのパフォーマンスを全て前座にしてしまう圧倒的な演出。1回のアワードのために作られたこの1曲の演出。リアルタイムで全世界へ配信されるアワードのステージ*1で、1年の大半をワールドツアーで世界を周り、アメリカで賞を得て、世界的に注目をされているところで、この自国の伝統芸能を反映させた演出。これがBTSのやり方だ…これがワールドワイドのビジネス戦略……とシビれずにいられない。

というMMAの余韻が結構な日数経っても残ってる中でのMAMAです。

日本でのステージにどれくらい仕込みが出来たのか、どういう演出でIDOLをやるのか…といろいろ考えていたらFAKE LOVEだった。VCRの間にステージを包むようにエアーで手が膨らんでいき、この手があったか……(手だけに)と思った。VCRも、INTROパフォーマンスも日本の演出の人がやってたりします?VCRはとりあえずカット割りとか質感とかが日本ぽいな…と思っていますが…

BTS_INTRO Perf.│2018 MAMA FANS' CHOICE in JAPAN 181212 - YouTube

BTS_INTRO + FAKE LOVE│2018 MAMA FANS' CHOICE in JAPAN 181212 - YouTube

テテちゃんから始まる曲ではあるけれども、途中のアレンジからの世界はもうホープさんとジミンちゃんだった。マリオネットなホープさん、たくさんの手にのまれるジミンちゃん、道化としてのアイドル、闇に飲み込もうとするたくさんの手。解放してくれるのはメンバー…みたいな場面に受けとりました。

VCRからも仮面、闇(病み)をテーマにしたパフォーマンス。MMAのような派手な演出はないものの、凄みがある。圧倒的な重さのFAKE LOVEから繋ぎのVCRで仮面から解放されて宇宙へ…そしてはじまるスペーシーなAnpanman。日本ならではの選曲だしもう完全にワンマンライブのアンコールだった。通常のアワードであんなにふわふわしてるRMさん見れます?もはや日本はホームとして振る舞える場所、なのかもしれない。

BTS_INTRO + Anpanman│2018 MAMA FANS' CHOICE in JAPAN 181212 - YouTube

そんな日本でのパフォーマンスの後の香港MAMA。さぁて今日のBTSは何を見せてくれる?と思ったらオープニングからRMさんの独演。そこからもう伏線で、最後のパフォーマンスのVCRにつながり、RMさんが階段を上り、FAKE LOVEという言葉に撃たれるメンバー。そして暗転し「WE ARE IDOL」という宣言。

BTS(방탄소년단)_Intro VCR + O!RUL8,2? LY Remix│2018 MAMA in HONG KONG 181214 - YouTube

BTS_IDOL│2018 MAMA in HONG KONG 181214 - YouTube

そしてとてつもなくシンプルな形ではじまるIDOL…。感服だった。伝統芸能を取り入れた派手なパフォーマンスから始めたIDOLとアイドル宣言して自分たちのパフォーマンスからはじめたIDOL。どちらもアプローチとして完璧で、MMAからのアワードの流れをまとめあげてしまった。

わたしはBTSというグループのビジネスショーイズムが好きだ。彼らは若い体にものすごく大きなビジネスを背負っている。あんな背負い方、本当にそんじょそこらの人間では無理だ。自分たちのメッセージを広く届けるために、大きなビジネスにしていくために、アワードのステージに圧倒的な演出を作り込む。既存のファンではない層に見せつけるための労力を惜しまない。そりゃArtist of The Yearですよ。と思う。2017年に1度コンサートを見て、MAMAが1年半ぶりだったけど、本当に全く表情のちがうグループになったと感じてしまった。香港で涙を流したJ-HOPEさん。去年と今年で印象が本当にちがう。今年のJ-HOPEさんは凄く人間だったし、迷いが1ミリも感じられなかった。腹の決まりかたがすごい。もはやRMさんの方が青年としての若さやはつらつさを感じるくらい…そこまでの腹の決め方をしたからこそのあの涙なのかな…ジミンちゃんもすごく生き生きとしていたしヒリヒリした。ノッてるジミンちゃんの動きは性別がなくなる印象で、とても気迫は男性的であり動きのしなやかさは女性的でもありパクジミンという性別みたいな印象でした。やっぱりジミンちゃんのパフォーマンスは正面から見るのが1番いいな。

あと、香港MAMAのパフォーマンスで印象的なのはAirplane part.2で長い花道をひとりで歩いてマイクをとるジョングクさん。本当にかっこよかった…ほんと背負えるセンターで揺るぎない。もう本当に今のジョングクさんてステージの上での表情にブレがなくてグループの軸だなぁと思う。

BTS(방탄소년단)_INTRO Perf. + Airplane pt.2 │2018 MAMA in HONG KONG 181214 - YouTube

 

余談ですけど、ワナワンの時に、クァンリンのパンツが崩壊していって、そのあとのBTSはやっぱりパツパツの革のような素材のパンツで踊っていて、あの動きを受け止められて、そしてぴったりとフィットしている。あの素材本当に何か特殊技術で作られてたりするのかしら…というのがずーっと気になっていることなのでどこかであの生地について詳細が語られた際にはお声かけいただきたい…。

 

そして、香港MAMAのステージに立つSEVENTEEN

ワールドツアー、アンコンが終わり、用意してきたステージは夏の楽しいオチョナからの闇落ち展開のFlowerではじまる世界観。今までアワードでは多分見せてこなかったSEVENTEENのひとつの側面。銃で撃たれていくFlowerのメンバー。まさか?と思ったらダンサーの足音と共にはじまるナルスゴガラ。黒髪黒衣装のホシウジ*2。IDEAL CUTツアーで一瞬でファンを殺したこの曲をアワードで披露してくれたのは本当に嬉しい。

SEVENTEEN_Oh My! + Flower│2018 MAMA in HONG KONG 181214 - YouTube

SEVENTEEN_Bring It│2018 MAMA in HONG KONG 181214 - YouTube

そしてVCRを挟みセンターステージには13人の黒いシルエット。そして始まる新曲スミチャ。

SEVENTEEN_INTRO + Getting Closer │2018 MAMA in HONG KONG 181214 - YouTube

アワードでは見せてこなかったSEVENTEEN、どころかファンでもここまでの雰囲気は見たことない。かっこよかった。心底かっこよかった。去年のNU'EST WとのHEAVENのときも凄かったけど、初披露であの仕上がりって尋常じゃない。タイミングが少しでもずれれば一気に崩れてしまうバランス。CALL CALL CALLもすごいんだけど、でも半分くらいのメンバーがステージ袖にハケるタイミングがある。でもスミチャはそのタイミングもなく踊り続ける。しゃがんでいる場面でも腕立てのような動きをしていたり、肩で息をするような動きをしていたり、本当に全ての場面において動きを徹底的に入れている。曲の世界観を表情も含めて徹底するセブチなので、表情が本当にいい。そういうなかでミンギュが後半少し笑っていて、ハードなパフォーマンスにハイになっちゃったのかな?と思ったら後日公開されたMVでも同じところで笑っていてゾゾゾとした*3…ダークコンセプトを体現するときにはやっぱりチョンウォヌの存在感が圧倒的なインパクトファクターになるんだな…改めてオチョナのキーマンとして配置されてたのはこの流れありきだよなぁとなるので、本当に毎回の伏線の凄さにゾクゾクするし、スミチャで終わりではなくてここからまた違う角度へ進むか、このスミチャの前後に進むか、楽しみですね…

 

香港MAMAのパフォーマンスを見て、改めてSEVENTEENはあまりに実直だ…と思っていたりしています。

SEVENTEENはステージでのパフォーマンスに対して本当に実直で、実直で実直。スピーチは雄弁ではなく、多くの苦労を語ることは好まず、ただひたすらパフォーマンスと楽曲で表現を届ける。*4

すごく正直にいえば多分あんなに精度を高めなくても圧倒的な雰囲気は出せる。だけど彼らは自分たちが納得できるまで圧倒的な精度でパフォーマンスを作り込む。そのためにいろいろなアプローチでメンバー間の意識を揃えていく。それが多分SEVENTEENのプライドで、そこを嫌がる人がいたとしたら今のSEVENTEENはないし、そもそもSEVENTEENにはいられない。

そのSEVENTEENの実直すぎる実直さは、少し歯痒くすら感じることがあるけれど、彼らはそのやり方が損をすることがあることも理解して選んでいる。ヒポチの「空き家でトロフィーをもらって嬉しいか」みたいな歌詞*5からも、理解して選んでいるのがわかる。苦労をしてでも、実直である道を選んでいるということにシビレてしまう。自分がSEVENTEENに感じている魅力の大きい部分はそこなんだろうなぁっていう再確認をしてしまった。

 

本当に、BTSが進む道も、SEVENTEENの進む道も興味深い。どちらもとてつもなく強い覚悟と意思で進んでいて、全く選択が違うからこそ面白くて、それを同時に体感できる今が本当に楽しいんだなーーーっていう2018年のMAMAでした。

 

感想書いてて、今年はSM出てないのにこの濃度だもんなぁとしみじみしてしまった。SMだって今年も濃いのになぁと思うけど、SMだけでも濃すぎてSMTになっちゃうのもまぁ確かなんだよなぁ…でも個人的にはスミチャとblack on blackの一騎討ちみたいの見たかったですね、なんて。

来年こそは香港MAMAかMMA行きたいですね。生で体感したい。*6

*1:とはいえMMAは公式のアーカイブ残されないみたいだけど

*2:2人が同時に登場っていうのも初めてなのでは?

*3:ぶーちゃんも笑っているところあるし、ディノちゃんが口を拭うのも多分演出

*4:なんか、そういう謙虚なところが日本ウケするのかな…なんて思ったりもしていたりする。

*5:チャート強者がいないタイミングを選んでリリースする

*6:多分去年も書いた