えげつないSEVENTEENのえげつないさいたまスーパーアリーナのお話。
もう1月以上も前、そろそろ2ヶ月になりますね。いい夏の思い出、の話。
さいたまスーパーアリーナで、ド平日に2DAYSのライブというだけでかなりのハードルにも関わらず、しかもスタジアムモード???無謀でしょ…って、日本でアイドルのライブの動員状況をある程度知ってる人は思うはず。自分も思った。しかも大学生はテスト期間、2日目は東京ドームで韓国3大事務所のSMエンターテイメント所属アーティストが一同に会するSM TOWN LIVEもある。状況はかなり厳しい。正直、当日会場に入るまで不安だった。メンバーがショック受けたらどうしよう…なんて。
現実はこの風景だった。メンバーも言ってたけど、照明を消した時の会場内は本当に白い星がキラキラとしている宇宙みたいだった。
言葉を選ばずに言えば、この動員はえげつないよ。日本でCD出していないグループがこの動員はえげつない。2日間で6万人は少々下駄を履かせすぎだとしても、5万人以上は動員したと思う。2日間入る人が多いから実質は…とは言っても、2日間入りたいと思わせているならそれもすごいことなんだ。
軽く意味わからんな…となるくらいには彼らのライブには人が来る。世に言う一般知名度とこの動員力のギャップはなんなんだ…となります。*1
なんなんだ…と言ってもそれくらいえげつない魅力的な公演をやる力があるからとしか言いようがない。
今回はワールドツアーなので、初めてSEVENTEENを見る、なんならライブというところに初めて来るという人に楽しんでもらうことをまずテーマに置いたのかな、という感触の構成でした。
何よりトロッコに乗っていろんなところから手を振りながら登場するオープニングというのは、人生で初めてだった。彼らを見慣れている人からすると面白くないオープニングかもしれないけど、「セブチ実在したーーー!!!」というテンションで見れる新規なので楽しかったです。
明るくてキャッチーな楽曲をカラフルな衣装で踊る姿は、大きな会場でもよく映えるし、やっぱりわかりやすい。とにかく楽しくて明るくて個性が溢れる13人だよ!というパートで早々に披露されるタイトル曲たち。
とにもかくにもやっぱり Adore Uはすごい曲だと感動しました。センターステージでアレンジなしで披露してもらえたのは個人的にはとても嬉しい。曲の展開からフォーメーションから明快なサビの人差し指を回す振り付けまで、やっぱり最高のデビュー曲だ…と震える1曲。
Al1からswimming foolが序盤に置かれる。振り付けがやっぱすごい。ソウルでは水があったけど、水がないからより体で表現される波の感じとかすごい。Jam Jamしかり、明るいトーンのパフォチ曲も大好きです。
制服で教室アレンジのマンセからアレンジなしブンブン。アレンジなしブンブンも好きなので嬉しい。
そしてVCRからのユニットごとのパフォーマンス。
ここからガラッと空気が変わる。
明るい爽やかなセブチから、ひとつ扉を開けると、ユニットごとの顔。
ボカチはとにかく繊細。そしてとても湿度が高い。蒸し暑いではなくて、しっとりとしていてひんやりとしてる。
まさかメインボーカル2人によるSay Yesを日本で披露してくれるとは…
メインボーカルの歌の力は本当に強い。めちゃめちゃ誠意をもって歌と向き合ってるのが伝わる。その分のしんどさも大きいはず。でも、うまいだけなら多分代わりはいくらでもいるだろうけど、あんなに丁寧に歌と向き合っていける人がふたりメインボーカルとしているということはグループとしての強みだと思う。
で、ヒポチです。
冷静に書こうかなって思ったけど、無理なので、思うままに書きますが、本当に本当に本当に本当に本当にヒポチが好き。
ヒポチがヒポチとしてステージに立つと、13人の時とは別の顔じゃないですか。あの圧倒的なビジュアルに裏付けられた圧倒的なナルシシズム。急にそのナルシシズムに支配されるさいたまスーパーアリーナの大きな空間。降伏するしかない。
ソウルでのピアノパフォーマンスは見れないだろうと思ってたから大興奮してしまった。しっとりと聞き入っていたボカチタイムから突然狂い出すヲタクになってしまい、隣のお姉さんには申し訳ない気持ちになりつつ止められなかったーーー無理ーーーってやつ。
LOTTO聞けたのめちゃめちゃ嬉しくて白い鈍器*2振り回して腱鞘炎になりました。
表情管理くるかな?と期待したらチェッキンで、チェッキンかーーーっていいながらもチェッキン大好き芸人なのでめちゃめちゃ幸せだった。あぁ、本当に、2日目は衣装変えて出てきたのも本当によかった…ヒポチが好き。ヒポチのときの4人が好き。SEVENTEENのなかのヒポチという存在が好き。語彙力がゼロになるくらい興奮しちゃうんですよね。はぁ、ヒポチ好き。
最後にパフォチ。パフォチについては、今回はとにもかくにもMY Iです。さいたまスーパーアリーナのセンターステージへ、2人が歩いていくあの瞬間からもう本当にスッと空気が澄んでいくような、尊い以外に表現が見つからないし、何を言っても陳腐にしかならない。そもそものK-POPグループにおける中国人メンバーのあれやこれやは見識がないから、彼らのMY Iがどれだけ尊いかということは語れない。ただステージに立つのは2人だけだけど、曲にしても、振り付けにしても、関わっているメンバーの思いが本当に美しく昇華されてるということはわかるし、とにかく奇跡だというのはわかる。ふたりとも本当に美しい。
それぞれのユニットを見せてから、やっとDIAMOND EDGEというツアーを感じさせるVCRで前半とは雰囲気の違う13人のステージ。ここからがSEVENTEENの今とこれからという受け止め方をしました。
気がつくと、爽やかで楽しい彼らの魅力からユニットの顔を経て、SEVENTEENの男らしさや色気という魅力を浴びせられてDon't wanna cryで終わる本編。ワールドツアーとして、初めての人に見てもらうにはとてもうまい作り方だと思いました。気がつけば沼の深いところにいる。
そしてアンコールにShining Diamondを置けるという強さ。かっちり踊りきらなくても合わせるところはがっちり合うからすごいんだ。汗の輝くShining Diamondもとてもよかった。そしてhealingが聞けて嬉しかったです。日本語訳が今回もうまいなぁって思いつつ、あの曲のなんか爽やかで明るいけどすごいキューっとくる切ない感じはアンコールにぴったりだ。
本編27曲、アンコール3曲のボリューム感。最後の挨拶*3がちょっと長くなってたのもあって、初日は3時間半くらいの長さ。2日目はぶえみを入れつつも曲をカットすることなく30分くらいタイトに終わらせていたのでその調整力も地味にすごい話。
ダラダラと書いてしまったんだけど、とにかく日本公演はソウル3日間の次に濃い公演で、でも大きな舞台装置や大量の特効などの演出なく、ただステージを縦横無尽に彼ら自身が走り、踊り、3時間の公演をやりきる公演力。
最近SHINeeさんの東京ドーム公演を見て、改めてSM ENTERTAINMENTのもつライブ構成や演出のノウハウを感じたところなので、セブチの場合はそういう演出面についてはきっと外からノウハウを持ってくる必要があるだろうなぁと振り返っています。今回は会場の大小がすごいワールドツアーだから、というのは分かっているけど。
彼らのもつ公演力、パフォーマンス力にあう演出力をもつ人がタッグを組んでくれたらものすごいものが見れそうだ…という期待だけ膨らませています。
横浜アリーナが終わってから沼にドボンした身としては、初めてのコンサート。
本当に楽しかった。とても濃くて、キラキラした時間だった。ほんと、SEVENTEENってキラキラしてるんですよ…なんだろうなぁあのキラキラ…
9月18日にWOWOWさんでさっそくさいたまスーパーアリーナの公演が放送されます。
日本でロケしたバラエティーも放送されます。何故かWOWOWさんがたくさん放送してくれるのも意味わからんよね…WOWOWさんの上層部にCARATちゃんいるよね…
見られる環境の方はぜひ見てみてください。えげつないライブが見られるはず、です。
[TEASER] 2017 SEVENTEEN 1ST WORLD TOUR ‘DIAMOND EDGE’ in JAPAN (WOWOWダイジェスト映像) - YouTube