NEWSのつくるNEVERLANDとは
東京ドーム最終公演を見てきて、わりと消化できない部分が大きいので思うままに書きます。
正直、前回がよすぎたというのが率直な感想で、今回は期待を持ちすぎたのかもしれない。
映像・セット・特効、どれも予算が数段上がった感じがあった。というより今回は衣装の予算を少し抑えて特効にふんだんに使ったのかもしれない。オープニングのその華やかさは本当に東京ドームでスタンドから見ていて興奮するものだった。興奮するものを見ているのに、1曲目からペンライトを消灯されるという空しさ。
どうしてそんなに消灯させるのか分からなかった。演出上その光がない方がいいから消すということなんだろうけど、そんなに邪魔なの?という気持ちがどんどん募ってしまった。自分としてはペンライトの光の波はファンが盛り上がりを伝える信号のひとつだと思っていて、だからドームで見るペンライトの波が好きなんだけど、彼らにはそれが不要なものだったらしい。1800円出して購入したペンライトを半分くらいしか光らせてもらえなかったという体感もあり、作りたい世界観にとってそんなに要らないものなら売るのやめればいいのに…と思うくらいだった。
派手な演出なかで、彼ら自身からくる動きは極端に少なかったように感じたのも空しいなと感じた要素。センターステージでJrが舞い、水・火・花火・バルーンと特効が華やかに演出しているなかで、彼らはただ立って歌っているという時間、舞うJr引き連れて歩くだけの時間。4人が集中して踊る時間はあったかどうか思い出せない。踊りを魅せてきた曲がトロッコやクレーンでのお手振り曲になっていた印象がある。
Jrの群舞は去年に引き続き素晴らしかった。黒子としての動きを含めてJrの仕事量がすごかったから、最後にモニターにみんな名前を出してくれて本当によかったと思った。
4つのゲートという区切りによって分けられた構成ではあったけども、それはあくまでもそのパートのメインになる曲の演出上の区切りでしかないもので、セットリストの流れとは?と疑問になるところが多かった。
パッと見の華やかさ、演出の枠組みのなかで、彼らは簡単なパズルと思い思いのソロをやっていた、という感じのしてしまう構成だった。
ひとつになってるNEWSを感じられる時間なんてあっただろうか…
今回は本当にシゲアキ先生のソロが圧倒的に素晴らしくて、震えるほどよかった。
東京ドームの真ん中で叙情的なコンテンポラリーパフォーマンスを魅せる加藤シゲアキという人は、本当にエネルギーに溢れていた。*1
それをMCでいじり倒されるところを含めて最高だった。
時期的なこともあったとはいえ、わたしは手越さんと小山さんの涙には冷めてしまった。かつての秩父宮とは事情が違う。ふたりとも自分の行いが返ってきたものでしょう?っていう気持ちで。
ふたりの涙のおかげもあり、終盤の会場内の空気がひさしぶりに苦手な空気になってた。かつてさくらガールが始まるたびにそこらじゅうからすすり泣きが聞こえてきたようなあの空気。今回はそれをメンバーから仕向けた感じがしてしまった。彼らの目指したNEVERLANDはこういう空気の場所なのかな…?
すごく嫌な言い方をすれば、自分たちの演出上の邪魔だからペンライトは消灯させるけど、涙を流しながらこの道を進むことを誓わせる。なんか制限とか強要が多いな…と感じてしまった。まぁそういう宗教感の強いのが好きな人は好きだよね…とも思ったけど。*2
その制限と強要に、まだ少し自信がないのかな?というか、状況が状況だから自信がなくなってしまったのか、自信をもてるほど4人の気持ちが揃っていなかったのか。
しつこくペンライトについて言って申し訳ないけど、ペンライトの光に負けるような演出じゃないって自信を持ってほしかった。あんな派手でかっこいいレーザー仕込んでんだから自信持ってよ!っていう気持ちだった。
本当に去年のNEWSと比べると、4人の見てるものがバラバラに見えたから、15周年に向けて楽しみ!とは言えなくなってしまった。今一度、QUARTTETのBlu-ray見ましょう?なんて。
余談的な話。
元々増田さんはK-POP好きそうだなぁって思ってたんだけど、昨日のライブ見てて確信になってしまった。多分、多分だけどBTSめっちゃ好きそうだなーーーって思いながらSilent Love見てた。絶対ジミンちゃん好きでしょ?って。本当にSilent Loveは音の作り方がK-POPなので、興味があれば聞いてみてください。*3
*1:なので蜘蛛女のキスを彼にやってほしかったと思ってしまった。
*3:https://youtu.be/v8z1TtlY1no 最初にセンターにいるのがジミンちゃんです