映画「破門」は憎めないおじさんたちとピュアな若者の爽やかなお話です。
個人的な見解ですが。
以下、あんまりネタバレ書く気はないけど、個人の感想に影響されずに見たい人にはオススメしない文章です。
本当におじさんたちが揃いも揃っていいキャラすぎて最高ですね。
蔵之介さんはもともと好きですけど、本当に本当に本当によかった。かっこよくてかわいくてこわくて最高ですね。あんなにアクションこなしてる蔵之介さん見たことなかったし、あんなにガン飛ばしてる蔵之介さんみたことなかったし、あんなに歌う蔵之介さん見たことなかったし、桑原さぁぁぁぁぁぁんてなりますね。
そしてどうしようもないクズな役をやる橋爪功も最高ですね。どこまでもクズだなーーってなるけど憎めない。ただじゃ起きない生命力。いいキャラ小清水。さすが名俳優だなという存在感で素晴らしいです。
國村さんもかっこいい。本当にかっこいい。フルネームで言いたい宇崎竜童も、かっこいい。木下ほうかさんは今あぁいう役やらせたら日本一ですね。っていう感じで、本当におじさんたちがかっこいい。かっこいいけどみんなチャーミングなんですね。根っからクズみたいなおじさんはいない。
若者たちはいかにもイマドキ感なキャラクターでもあるんだけど、みんな基本的にピュアなキャラクターになってたと思う。攻撃的でなく、基本的に優しい。
セツオと木下というコンビが本当によくて、この2人メインで深夜にドラマやってほしいくらい。
濱ちゃんはちゃんと濱田崇裕とは違う顔だったなぁと思う。木下という硬派で実直なイイヤツという役としてしか見れなかった。すっと場に馴染める力があるのかな、という感じ。いい役者!
横山さんはどんなに小汚なくしてもキレイなんだけど、基本的に振り回される役なのがよかったですね。ペースは蔵之介さんが作ってくれてそこに乗る側だし。ヲタクとしては喫煙シーンも入浴シーンも運転シーンもあってとてもよいですね。個人的には桑原をからかうところ(ヨメと対面するとこ、銀行でて合流するとこ)がすごく好きです。ちょっと人を小バカにするときの横山さんの顔ってめっちゃいいと思うのです。あとは、実家でのお母さんとのシーンはすごくよかった。どうしても横山さんのお母さんとの家庭的なシーンにはグッと来てしまう。
モチーフはヤクザだけどとても爽やかな映画だと感じました。
暴力的な描写はありますが、暴力とセットになりがちなお色気シーンがないです。下着になるわけでもないので橋本マナミの使い方がある意味贅沢です。北川景子ちゃんの方が無駄遣いなくらいの贅沢な使い方だけど…そういう意味でも続編が必要ですよね。北川景子ちゃんのターンが必要ですよね。
爽やかさの要因のもうひとつに、出てくる人たちが基本的根っからの悪ではないというところ。
真に人を裏切るようなことがない。小清水にしても、どうしても憎めない。悪いのはあくまでお金という感じで、殺しがないのもいい。
華やかさという意味では本当に女性の出演者も少ないおじさんパラダイスな感じだけど、おじさんの青春映画として、幅広い年代の方に楽しめる映画なのでは、と思います。
松竹さんがめちゃめちゃプロモーションに力入れてるし、是非とも続編が作られることを期待したい!
次はセツオと木下のスピンオフドラマも!
とにかく映画「破門」絶賛公開中!続編のためにも劇場で是非!