きらきらしたものを集めたい。

主にジャニーズ、たまにアイドル。/絶賛事務所担進行形 → 主にK-POP、たまにジャニーズ、たまーーにアイドルへ移行→主にLDH、そこそこK-POP、たまにジャニーズ、ちょっと坂道に移行したみたい。。

大きな大きな小学生の話。

遅くなったけど、モールスの感想。

設定だけで捉えると、小瀧望が小学生役って…ってなるけど、実際見るととてもハマっている役でした。
いじめられっ子のオスカーとヴァンパイアのエリの話なんだけど、そのいじめられる要因としての体格のよさ、とても分かりやすい。
実際小学生くらいで飛び抜けて育ちすぎちゃった子は学校にひとりくらいいて、その子はコンプレックスを抱えながら学校生活を送ってたりする。
あと、物語としてあくまでもオスカーが中心で作られているので、オスカーに常にスポットが当たっている感じ、あるいはフォーカスされている感じを、そのひとまわり大きな体格で表現できてしまうという効果があった。マンガや映像でいえば、オスカーがアップで描かれている場面が多く作られている感じ。
そういう効果があるから、とてもファンタジーな世界観が出て、残酷な部分も痛々しさが和らいで見やすかった。

大きなセットの転換はなく遊具や家具をこまめに置きかえることで場面転換をする感じは、映像を主にやってきた演出家のやり方なんだと思う。
分かりやすい舞台というよりは、少し観る側に補完させる舞台。
オスカーの生い立ち、父親との関係についても明確に説明はせず、エリが何であるかも言葉として「ヴァンパイア」とは使わず「アレ」って言わせていたのが印象的。
「アレは招いてもらわくちゃ部屋に入れないって聞いたことあるよ」って、言われてもその設定あんまり日本で浸透してなくない?って気はしていたり。
パンフレット読んで補完出来る事が多かったのは確か。
ただ、細かい設定とか分からなくても、ずんずん進む展開に引き込まれてて終わる感じなので見応えがある。
内容が内容なので、初めて見たときはものの5分くらいで人が吊るされて首元切られて血を漏斗で採取したり、エリが人を襲って臓物ムシャムシャしたり、頭から血をドバーっと流したりというシーンにぉぉぉぉ…ってなったけど、表現としては控えめにしてくれてるよな…と思います。
インミが八つ裂きにされるシーンはちょっと笑っちゃったけど。散らばった手足が回収されてくのはシュールすぎる。

オスカーもとてもよかったけど、オスカー以上にエリが素敵だった。
初めて見たときは、小瀧望と同世代の子に見えなかった。声も動きも、表情も、積み重ねたものを感じさせる演技で本当にすごい。どのキャストよりも体を張っていて、そこに不安を感じる隙間がなくて、堂々と演じきってた。水上京香ちゃんの演技を生で見られたことも、よかったなって思ってる。

3回見たなかで、1度、てるしと濱ちゃんが来てくれたタイミングのことがあって、自分は3階席だから見守るお兄ちゃんたちの様子は見てないけど、他の日より芝居がノッてるオスカーの姿がとてもかわいくてたくましかった、というのもいい思い出。

毎回、最後の遠くを見据えるちょっと大人になったオスカーから、カーテンコールになって次第にアイドル小瀧望になる感じがかわいかった。
静かに見守られるより、まだまだみんなに手を振ってキャーってされる方が好きなんだなーって感じで、アイドル盛りのかわいさ。

誰より大きくて最年少の座長、お疲れさまでした。