中村哲平監督は本当にいい映像を作ってくれる監督だ…
って思いながら渋谷さんのツアーのDVDを見ています。
本篇を含めて、改めてすごい贅沢なことをしてもらってると思う。
事務所主導で主演映画をなかなか豪華に作ってもらって、映画祭にも出品してもらって、その流れでCDをリリースして、全国10箇所13公演のライブハウスツアー、そしてそのツアーをDVD・ブルーレイでリリース。
ジャニーズの中でもこんなことない。ジャニーズの中じゃなきゃもっとない。
彼の中ではどのステージでも、ソロでも関ジャニ∞としてでもスタンスは変わらないみたいな発言をしていたけど、本人が無意識でもソロと関ジャニ∞では全然違ってるとは思うんだけど。
渋谷すばるソロのライブは、本当に渋谷さんの歌が本当に自由でバンドメンバーがものすごい技量で受け止めて一体化させている感じがした。渋谷さんが気持ちよく歌えるのが前提のバンドというか。
関ジャニ∞じゃあの自由で気持ちいいライブにはならないんだと思う。
関ジャニ∞でのライブはひとりで気持ち良くなるっていうんじゃなくて、やっぱりメンバーが気持ちよくなっているところを見て渋谷さんも気持ちよくなれるところがあると思うから、渋谷さんもメンバーが気持ちよくなれるところはそこに合わせる。
そんな気がしてる。
あんなに映像をはさんで演奏は11曲から12曲しかやっていないライブ、それもなかなか贅沢なことだと思うんですよ。それでZeppサイズの公演。
もちろん長ければいいってもんじゃないし、あのライブで20曲なんて寿命が10年以上縮まりそうだし聞く方もぶっ倒れるだろうし。
すごいことだなって、単純に。
本当にこんなことを自分発信でなくてさせてもらえるってすごい。
彼自身は場がもらえれば歌うし、求められれば演技もするけど、っていうスタンスなのがすごい。
気負いがない。ないってことはないのかもしれないけど、限りなくニュートラルにこなして、無駄なところは本当に心配も気遣いもしない。でも、やるなら最大限でやる側も気持ちよく見る側にもいいものを見せる気持ち。
アイドルもアイドルで不自由な面が多かったり、偏見もあるんだけど、それと同じかそれ以上にミュージシャンも不自由な面が多いし「好きな音楽を好きなようにやってそれを受け止めてもらえる」ってすっごい難しいこと。
そのどちらにも縛られないでいられる存在なんてほんとにほんとに稀でしょう。
本人はその自覚もないだろうしそれでいいんだけど、それがすごいんだし。
ハープをずっと吹きながら歩いてる姿、ハープ並べている姿は子供かよって感じで。
シンプルな思考でいられるスタンスになれたのは本当にこの数年だろうけど、それも奇跡みたいなもんだよなぁって思う。
結局のところ、彼は何をしても圧倒的にアイドルで、圧倒的に画になる。
画になるし画にしたくなるからこんなことをさせてもらっている。
それが嫌だという人もいるだろうし、画になるならそれでいいのかっていう人もいるだろうけど、でも、唯一無二だなぁと思う。
夢じゃなくて リアルを伝えるって言うんだけど、それって夢を伝えることより難しいかもしれないなと思う。あの観客の前で素でいることって意識をしたらできないことで、すごく難しいと思う。
そう思うけど、やっぱり関ジャニ∞での渋谷すばるが好きだなぁってなった。
ツアーのバンドは渋谷すばるのためのバンドだけど、関ジャニ∞のときは関ジャニ∞の渋谷すばるだから。
関ジャニ∞としての聞こえ方でバランスとって歌ってくれる。
ツッコんでくれる人がいないとボケられないし。真顔でツッコむ相手もいないし。
だから関ジャニ∞としてもいいステージを見せてくれよ・・・という願い。
とにもかくにも、
「世界イチのエンターテイメント、ジャニーズ事務所に大きな拍手を!」
という言葉には同意しかない。