きらきらしたものを集めたい。

主にジャニーズ、たまにアイドル。/絶賛事務所担進行形 → 主にK-POP、たまにジャニーズ、たまーーにアイドルへ移行→主にLDH、そこそこK-POP、たまにジャニーズ、ちょっと坂道に移行したみたい。。

関ジャニ∞メンバーの演技感について個人的に思うこと。

最近ツイッターで俳優として今後の活躍を期待したいジャニーズ的なものを映画評をしている方が選んだものが結構RTされていたんだけど、その中に3人も関ジャニ∞メンバーがいて結構話題になっていたりなっていなかったり。

個人的に今までの演技仕事で感じているそれぞれの演技感について残しておこうかなと。

渋谷すばるという人の演技は憑依型というか役に浸食されるに近いぐらいの感覚がある。味園ユニバースは本当に評判もいいし、自分も映画館のスクリーンで見てすごくよかったと思ってるんだけど、役に歌が絡んでいたこともあって、去年の夏場から渋谷さんはずっとポチ男と茂男を関ジャニ∞渋谷すばるとして歌う場面でも引きずっていたと思う。基本的にずっとアツさはあれども歌い方がとんがっていたし、周りのメンバーの歌を聴く余裕はあまり感じられなかった。彼の中で解放されたのは映画公開後かなと感じてる。20代の時のプラトニックセックスの際のことを考えても、彼が本気で演技と向き合うと他の仕事にも影響が出るくらい浸食されてしまうので、演技仕事たくさんやってほしい気持ちもあるけど複数の仕事との両立は難しそうだなと思う。その入り込みの深さ的に映画向きだし、主役でないポジションも含めてこれからもスクリーンでの渋谷すばるが見たい。

錦戸さんについては、基本的に全て錦戸亮だなと思う。でも錦戸さん自身がその役の人間と向き合って思考回路を消化して錦戸亮の感覚で表現してるっていう感じがする。好きな人と向かい合うシーンでは本当に相手役を好きな顔をしているし、たわいもない話をしているシーンもナチュラルな錦戸亮だけど違和感がない。多分本番以外では普通に錦戸亮だと思うし、演技に入るときにスイッチングをするというよりニュートラルなまま演技に入れる人な気がしている。最近そういう役が多いっていうのもあるけど、基本的には消化しきれてなさそうだなと思ったのはちょんまげプリンぐらい…なんとなくドラマ向きなのかなと思う。構えずに見れる。

安田章大の演技というか、彼自身の生き方としてコンピューターっぽさを感じるところがあって、関ジャニ∞安田章大としても音楽に向き合うときはそれ用のOSが立ち上がってるのかなと思う。バラエティはバラエティ用のOSに切り替わる。そういう感覚で、演技の際はその役柄を本人の中で声色から表情、動きのクセまで全てプログラミングしてその人物のOSを立ち上げて演技しているように見える。ハコとしては安田章大なんだけど、別のOS。そして、あくまでOSなので簡単に再起動して切り替えができる。同じOSのユーザーの切り替えというよりはOSそのものをいくつも組み立てられるような人じゃないのかなぁと思ってしまう。サイズ感を含め見た目の個性が強い分使いづらいのがもったいないけど、本当にもっと演技の仕事は増えるだろうし、クセの強い脇役としての演技が見たい。

大倉忠義という人の演技についてはまぁお遊戯ですよね。本人も俳優じゃないっていうスタンスで演技仕事に向かっている時点で大倉忠義が役柄を演じているという範囲から出ない。今のドS刑事の代官様とか大倉忠義そのものに近いものについてはかなりいい感じになるけど、クローバーとかもはや面白すぎたし。結局全然役柄を消化できてないから演技を見ていても大倉さんが演技している中で「うわーーこんなことすんのイヤ―――」って思ってるのが全部透けてしまうよね。それを逆手に取ってもらっているから代官様はとてもいいんだけど。どこかでガツンとしてもらえる監督と仕事をさせてもらえたら変わるのかもしれないけど、そこでちゃんと向き合えるかはわからないなぁ。現状とにかく目力がないのでアップに弱さしかなくて映画ではつらいのでドラマ向きだと思っています。とにかく早くあの死んだ目を生かせる堕落しきったヒモの役とかやってほしい。

丸山隆平という人の演技も錦戸さんと近くて、ちゃんと向き合って消化して演じている印象が強い。元々関ジャニ∞丸山隆平というキャラクターも彼の中の演じている役柄のひとつな気もするけど、演じることで普段できないことが出来ることに対しての喜びが見える。「何者でもない自分」に対してのコンプレックスというか不安というかが大きいのかもなーっていう印象でもあるんだけど。表舞台に立っていないときっと壊れてしまう人に見えるから絶えず演技の仕事があるといいなと思う。演じることでこんなこともできるあんなこともできるという自信が、丸山隆平自身の自信につながっていると思う。個人的には丸ちゃんの演技がとても好きです。演技しているときの丸山隆平が好き、というか。

横山裕さんは年々恥じらいが強くなっている印象があります。演技の話だけではないんだけど、外での仕事の際に本当に繊細さが目立つ。丁寧に仕事できるっていうよさもあるんだけど。もっとフラットに演技が出来たらもっとかっこよくなるんだと思うんだけど、ちゃんとしなきゃと構えてしまって顔も声も表情が消えがちだなという印象です。ブルームーンのパンフレットですら表情が3パターンくらいなわけで、外向きの横山裕の顔がもうほとんど彼の中でパターン化しちゃっているのかなーって思います。稽古風景での自然な表情はとてもいいのに。個人的にはとにかく野島伸司の世界観に横山さんを放り投げたい。なんで今の横山さんを野島伸司が使わないのか分からない。野島伸司の描く崩壊しそうな青年像をやらせたら最高の素材だと思うんだけどなぁと。お兄ちゃんガチャ的な超ファンタジーでも構わないんですけど。とにかく野島伸司作品に出てほしいです。

村上さんについては、本人の中で演技仕事は自分の仕事じゃないっていう感覚がまずありそうなんだけど、来た仕事は真面目に取り組んでるというのは伝わるし、キャラクターものについては精いっぱいやりきる心意気は伝わるし、なんだけど全部村上信五以外の何物でもない。結局のところ歌でも同じなんだけど、声色として村上さんはしゃべっている声のトーンと歌のトーンも変わらないんですよね。ごくまれにちゃんと抑揚つけて感情乗せて歌われたりするとすっごいヤバいわけです。ビースト!!とか。そういう部分はたまにしか出さないところがまたズルいんだろうなぁなんていうのも思うんだけど、自分のかっこいいところもドヤと出す割合が増えたら演技の部分でもグンと変わるように思います。

自分の中での感覚でしかないので、他の人の思う印象は違うだろうし、重きを置く部分が違うんだと思うけど、私の中では声が大事。

声色の部分で、いつもの声でも役を消化している人もいるし、声色そのものが変わる人もいるし、声色にただ台本を覚えて読んでいるだけというのが出ている人もいるし、と感じています。

アイドルの演技という部分については、若いうちは別にうまくなくても一生懸命さがあればいいと思う方なんですが、ジャニーズの方については将来的にもずっと続いていくお仕事の一つとして、やっぱり演技ができるといいよなぁと思います。

ちなみに、関ジャニ∞の面々はミュージカル向きではないと思っていますが、安田さん、渋谷さんには本気で大竹しのぶさんとミュージカルでぶつかってみてほしいなという気持ちもあります。すごそう。

大倉さんも舞台やったら変わるかなぁ…蜷川さんにしごかれてみてほしいなぁ…