きらきらしたものを集めたい。

主にジャニーズ、たまにアイドル。/絶賛事務所担進行形 → 主にK-POP、たまにジャニーズ、たまーーにアイドルへ移行したみたい。。

東京女子流主演映画『5つ数えれば君の夢』感想

まず、"アイドル映画"というジャンルにくくる必要はありません。

それくらいちゃんと、映画館で見れる映画です。

 

 

それをふまえて、自分の感想。

ネタバレしたくない方、先入観を入れたくない方は見ないでください。

 

 

 

トータルで見て、好きか嫌いかと言われたら微妙と答えます。

ファンタジーとリアリティのバランスが好みじゃないなーというのが、1番です。

文化祭がメインのイベントになるわけですが、女子校の文化祭でミスコンというのが

まずもって理解できないんですね。

女子大なら分かります。女子大と女子高は違います。

閉鎖的な女子社会で外見を元にクラスで代表を決め自分たちの手で順位をつけるなど、

多感な年頃でありえません。

その違和感がどうしても大きくて、リアリティを感じることが出来ませんでした。

そこで、この映画はファンタジーの世界観として作られていると見ようとすると、

ファンタジーとしては画が弱い。

制服はファンタジーそのものなのに対して、バッグも自由だし、上履きが小学生タイプ。

そして何より校舎が汚い。女子校であんなに汚い校舎では人気が出ませんし、

校舎のきれいさと生徒の品はリンクしている部分があるので、もっと品がないはず。

外のロケ地も中野が中心と思われるので、都心感が強い通学風景。制服が浮いている。

だけど、花屋さんでの画はファンタジー感が強い。

さくちゃんの乙女心が反映されるからファンタジー感を強めていたのかもしれませんが、

それなら彼女のつくる花壇の作り込みももう少しファンタジー感が欲しかった。

その辺のバランスが好みじゃなかったです。

 

あとは、描きたいストーリーが時間に収まってないというのが消化不良に感じました。

5人分の心模様を描くには、もう少しプロローグとしてショートドラマを配信するなどの

補足をしてくれた方がよかったんじゃないかと思います。

観客に答えをゆだねる、ストーリーを膨らませることを求める映画も多くありますが、

その場合ただなんとなく見るだけの人にも満足感を与えられる作品にするのであれば、

ただなにも考えずに見ていられる画の美しさが必要だと思います。

それがファンタジーとしてのバランスということにもなるのですが、

画の強さか、時間的な余白か、伏線的ワンカットが欲しかったです。 

先行で出ていた夕陽に手をかざすりこの姿など、せっかくの美しいカットも

小さなコマ扱いになっていたりして使い方がとても勿体ないと感じました。

委員長とお兄さんのやりとり、りこのダンスシーンをあと1分ずつでも削ったら、

いろいろな伏線か余白が作れたんじゃないかなーという印象です。

 

映画全体に不完全さを感じさせるところも、自分の思いに対してうまく処理ができない

思春期の彼女達の葛藤を表していると捉えることもできなくはないですが、

そこまで拾いきれないかな…

 

女子流ちゃんに対して言えば、みんなすごくよかったと思います。

脇役の子達の方が演技に違和感があったし。

強いて言えば宇佐美については少々かわいそうだなと。お肌とか。

個人的にめいてぃんの猫目メイクが好きじゃないってのもあるけど。

終始めいてぃんとして役を演じてる葛藤がずっと見えていて、

後半宇佐美の葛藤が強くなっていって、それがその分よかったです。

1番演技がナチュラルに感じたのはホテルに行くの行かないののシーンですね。

あの「初めてじゃないんじゃないの」とか詰め寄られるの本当に嫌だったんだと思う。

委員長がお兄ちゃんとしゃべる時だけ妙に文学的になるのは、あれはあれでよかった。

思春期にそういうキャラが憑依する子って結構いて、都もそう。

その分さくちゃんのニュートラルな感じが引き立って、すごくよかったですね。

個人的に1番好きなのはミスコンの話題で「宇佐美が1番だよー」とか言ってるグループを

自分の席から眺めてさくちゃんが「無関係すぎる」って言ってるシーン。

カーストという上下関係ではなくて世界が違うっていう感覚で、わかるわーって。

あとはサンプラザ前でさくとりこが話してるシーンは終始きれいで良かったです。

 

女子校って本当に閉鎖的で、でもその分わりと多様性については寛容というのが

自分の体感を含めたイメージなんです。

各種ヲタクがいわゆる宇佐美的なグループと敵対するわけでもなく共存してる。

わりとそれぞれに対してリスペクトがあったから、あのりこのダンスを皆が最後まで

好奇の目で見ていたことに対しても不満があったりします。

きっと自分の学校であればあれは最終的に拍手喝采で彼女を讃えたはず。

喝采を浴びてにこやかに去っていってほしかった。

そうしないことで最後までモヤモヤとしたお土産を持って帰らせたかったんでしょうか。

 

個人的には最後のエンドロールで5人が和気あいあいとしているところ、

めいてぃんのめいてぃん的な笑顔に1番涙腺が刺激されました。

 

なんだかんだと書きましたが、見に行って良かったなと思っています。